限りなく透明に近いブルーの評価
限りなく透明に近いブルーについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
限りなく透明に近いブルーの感想
セックスドラックロックンロール
村上龍の代表作。彼の作品はこういうドラッグとセックスの小説が多い気がする。ドラッグ、セックスに溺れる男女数人の物語。退廃的、自棄的な雰囲気で押し通している。ドラッグ、セックス、音楽が話の軸だ。特に何が起こるわけでもなく、ただ、そういう日常を切り取っただけという感じの作品。主人公はそういう生活をなんとなく客観的に見ている。彼自身、ドラッグに溺れ、乱交パーティーにも参加しているのに、自分のおかれている現実すら、どこか、遠くから冷静に見ているような感じ。文学的には、そういう冷静で淡白な文体で、セックスやドラッグを描いたのが評価されたらしい。