旋風の用心棒のあらすじ・作品解説
旋風の用心棒は、あの黒澤明監督の傑作映画「用心棒」の舞台を現代にアレンジしたアニメである。放送期間は、2001年10月から2002年3月までの2クール(全25話)構成、日本テレビでの放送だった。作品内容は映画版は連想させる展開(原案も黒澤プロダクションが行っている)で、二つの勢力が危うい均衡を保っている北の町、鬼無宿が舞台である。 その町に、ある人物の消息を探す主人公(丈二)が立ち寄った事で、危うい均衡を保っていた町のバランスが崩れ、物語の歯車は動き始める的な内容、漫画原作アニメや萌え系アニメが台頭してきた2000年初期のアニメとしては、異例とも言えるハードボイルドな作品。 放送後に販売されたセル商品は、VHSビデオ版が全8巻、DVD版が全5巻である。同時期に放送されたアニメに、囲碁ブームを巻き起こしたアニメや、テニス普及に貢献したアニメなど話題作が多かったので、目立つ存在ではなかったが、安定した作画や完成度の高いシナリオで、多くのアニメファンから高い評価を受けている。
旋風の用心棒の評価
旋風の用心棒の感想
奴が動けば嵐が起きる
あの黒澤明監督の作品「用心棒」をアニメでリメイクした作品、それがこの「旋風の用心棒」です。その原作の話題性の高さとは裏腹に、当時あまり騒がれなかった作品ではありますが運良く私は放送当時にこの番組を偶然見かけ、そのクオリティの高さにすっかりはまってしまいました。最初は主人公の風来坊ぶりが目に付く作品ですが、鬼無宿の住人たちの過去、そして丈二の真意が絡むにつれてキャラクターたちの複雑な人間事情が目に見えてくるのです。またパチスロからこの作品を知った人も少なくないでしょう。その昔この作品とタイアップしたパチスロ台がロデオ社から発売されており、パチスロ化したことで作品の人気が出る、あるいは再燃するといった今の状況の先駆けとなった作品であるとも言うことが出来るでしょう。
旋風の用心棒の登場キャラクター
谺丈二
よみがな:こだまじょうじ 年齢(作品時):不明 性別:男性 国籍:日本 特徴:度胸もあり、頭脳も明晰 特技:喧嘩がめっぽう強い 好きな食べ物:麺類 物語上での目的:様々な勢力の顧問・用心棒として転々とし情報収集をしている 嫌いなもの:マムシ 出生:不明の風来坊