機動戦士ガンダムZZ[ダブルゼータ]の感想一覧
アニメ「機動戦士ガンダムZZ[ダブルゼータ]」についての感想が5件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
マクロスに負け、ジブリに負け・・・こうしてZZは黒歴史になった
プレリュード「ZZ考察」本作「機動戦士ガンダムZZ」(以下ZZと呼ぶ)は1986年3月より10か月にわたって放送された。79年に放送された「機動戦士ガンダム」(以下ファーストと呼ぶ)から「機動戦士Zガンダム」(以下Zと呼ぶ)に続く富野由悠季が監督を務めたガンダムの3作目である。その後数々のアナザーガンダムが作られていくが、本作はガンダムの生みの親である富野氏の監督作品、「正史」として作られたはずなのに、後に「黒歴史」的ポジションになっていく。20年の時を経て劇場版としてリメイクされたZは本作につながらない結末になっており、それを「正史」とするならば本作はなかったことになる。一方、本作の存在は「逆襲のシャア」(以下逆シャアと呼ぶ)や「機動戦士ガンダムUC」(以下ユニコーンと呼ぶ)では本作の流れを継承しているのでなんとも複雑だ。何故このような結果になったか、富野氏のメンタリティやガンダム世...この感想を読む
ジュドーがイマイチ
Ζガンダムの続編、ZZガンダムです。個人的にはガンダムのなかでは、評価は低い作品。ガンダム、Zガンダム、νガンダムが優秀すぎるというのはあるんですが。主人公のジュドーのキャラのイマイチ感、コミカルな要素が含まれるストーリー。MSはかっこいいと思います。ZZはもっさりとしていますが、やはりハイメガは凄いですね。ガンダムは主人公が苦悩する姿に味があると思うので、どうにもジュドーのあっけらかんとした明るさはマイナス要素です。「そんなのへっちゃらさ!」的な感じは味がありません。最初から悟ってるひとはヨソのアニメへいってください。といいましたが、決して悪い作品ではありません。ガンダム好きだし、これも見ておこうかなと思う人はぜひ一度。
序盤さえ乗り切れれば…
1st、Zといったそれまでのガンダムシリーズとは違い、序盤からずっと軽い感じのコミカルなノリで展開される。Zガンダムで敵方のティターンズとして大きな活躍していたヤザンもこのコミカルに巻き込まれ、情けない最期を迎えることに。これには許せなかったファンも多いだろう。正直、ガンダムの世界観にこのようなふざけた感じは合わない。主題歌からして「アニメじゃない」というおかしなものである。実際に評判が悪かったのか、18話あたりからは一転完全なシリアスに路線変更。これ以降は1stやZと同じような雰囲気で展開されていく。あまりの寒いノリに序盤で見るのを止める人は多いと思うが、見続けていれば路線変更をしてからは十分楽しめるので、頑張って見てもらいたい作品。
初代、Zよりは好きです
初代とZに比べて、主人公に感情移入しやすいと思います。ジュドーは別にモビルスーツに乗ってネオ・ジオンと戦いたいわけじゃないんですよね。これが普通の民間人の考え方だと思いますよ。最初はお気楽な展開からスタートして、徐々に戦争を通じてシリアスな展開になっていくZZが私は好きですね。ストーリーを通してジュドーの成長していく様がよくわかります。あとは、ZZは登場キャラも若者がおおくていいですね。しかも随所にギャグがあったりして面白い。ネオ・ジオンのキャラも憎めない。女性キャラがほかの作品より多いのも特徴の一つだと思います。ZZガンダム自体はゴツくスマートな感じがしないのですが、当時は時代的にああいうゴツいイメージのものの方が好かれたのかもしれませんね。
からっとした宇宙世紀のガンダムが楽しめる作品です
初代ガンダム、Zガンダムよりも明るいガンダムシリーズと言えばZZです。そのZZガンダムのBOXセットになります。このZZの序盤は、重苦しい展開があまりありません。逆にコミカルな描写が結構盛り込まれていて、重たいガンダムは苦手という方でも楽しめる展開です。ガンダムの展開は、後半から怒涛のようにシリアスな展開へと向かう事が多いです。ZZも同じように、シリアスな展開に向かうのですが、他の作品よりもカラッとしています。Zガンダムが曇り空とするならZZは晴空、透き通った秋の空といった感じです。堅苦しさがない新しいタイプの少年少女が、ガンダムを操っている姿は、昨今の宇宙世紀以外のガンダムファンでも入っていきやすいかもしれません。ガンダムの雰囲気は必要だけど、堅苦しいのは嫌という方はチェックしてみてはいかがでしょうか。