ラブ★コンの感想一覧
漫画「ラブ★コン」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
長編だから描ける、両想いになるまでの苦労
タイトルにすらセンスを感じる、流行発信元作品ラブ★コンというタイトルは、単純に覚えやすいし読みやすい。本来はラブリーコンプレックスの略なのだそうだが、あえてラブリーコンプレックスというタイトルにせず、タイトルの時点で略称にしてしまっている点に、著者中原アヤ氏のセンスを感じる。流行っている漫画は、タイトルを気づくとファンに略されていることが多い。こちら葛飾区亀有公園前派出所ならこち亀、恋愛カタログは恋カタ、ベルサイユのばらなどはベルばらなどである。ラブ★コンは最初から略称で、読者がどういう意味だろうと疑問に思い、聞いてみて納得、コンはコンプレックスかと、流行語になってしまいそうな納得感がある。ラブ★コンでは、「キュン死に」など、この作品が出元となって若者に流行した言葉もあり、関西弁の掛け合いのリアルさや面白さ、低身長の男性を一躍イケメンの地位に昇格させるなど、流行への貢献度がかなり高い作...この感想を読む
友だちが恋人になったっていいじゃないか
テンポのよい言葉あそび標準語主体で読む漫画が多い中で、これだけ関西弁で進む少女漫画を読むと新鮮だと思う。たいていは東京に大阪弁とか九州弁の訛りを持った人が転校するとか、北海道・東北のバリバリの訛りの中に東京の標準語の人がやってきてちょっと輝いちゃうっていうのがよくあるパターン。物語がすべてその言語で許されるのは、大阪弁位な気がする。男の子がしゃべってても女の子がしゃべっててもかわいいから。かわいい子がかわいく言ったら最高にかわいいから。オール阪神巨人のことを引き合いに、リサと大谷の物語はスタートする。常に漫才級のからみとボケ。先生、ナイスなネーミングです…170cmの身長を持つリサと、156cmしかない大谷。リサはデカくて女っぽさがなくてモテない。大谷はチビでもかわいがられ、バスケがうまいとかキャラがおもしろいとかで意外にも人気がある。表立ってはそういう評価であった。付き合ってないのがおかしいく...この感想を読む
男友達を好きになるってきっとこんな感じ
関西弁でノリツッコミ今まで読んでた漫画だと、たいてい、標準語主体地域のところに転校生として大阪弁・九州弁あたりの訛りの人が横恋慕で入ってくるという少女漫画を多く読んでいた気がします。そのためオール関西弁で進んでいく漫画はちょっと楽しい感じがしました。とにかく、ノリツッコミが良すぎて(笑)。私服OKの学校、大阪弁で進むトーク、常に繰り広げられる小泉リサと大谷敦士の漫才級のからみ、学校の先生の緩い感じ…環境の設定が楽しいですよね。主人公は170cmと長身のリサで、ヒーローは156cmしかない大谷。最初はのっぽのリサが全然モテなくて、チビでもバスケがうまかったり面白いキャラの大谷は割とモテていて。お互いの好きな人と進展するようにタッグを組むという始まりでした。この時点であーリサと大谷がくっつくのね…ってわかっちゃったので、これからつまんないかなーって残念な気持ちになったんですけど、お互いが恋愛対象として...この感想を読む
関西弁の少女漫画!!
リサと大谷の凸凹コンビ最高!!何より関西弁最高!!関西弁のこんなにおもろい少女漫画は今までありませんでした。でかい女小泉リサは意外に乙女で、ちっこい男大谷敦士は意外に男前で、すっごい胸キュンポイントがあったりして読んでいて楽しいです。この作品を読んで、背の高さとか関係ないねんな〜と思わせてくれる相手に出会えるって素敵やなぁと思いました。自分のコンプレックスを含めて、相手を好きになれたらほんまもんやと思います。学校の仲間や、先生もオモロイ人がいっぱいで、あったかい漫画です。これはお勧めです!!読みながら大笑いしてしまいます。そして時々ホロリとして、ほっこりします。大好きです。