夏の庭 The Friendsの評価
夏の庭 The Friendsについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
夏の庭 The Friendsの感想
3人の少年と、おじいさんの交流を描いた本
小学6年生の少年3人が、「死んだ人を見てみたい」という残酷で無邪気な好奇心で、近所から、もうすぐ死にそう、と言われている一人暮らしの老人(男性)を観察し始め、そのうち交流が始まり、友情が芽生える…という話です。いい話だと思います。子供に勧められる良書です。でも、私は読んだ事が無く、今回大人になってから読んだけど、それでもいい話だと思いました。おじいさんにとって、子供たちとの交流は、きっととても幸せな事だったと思います。買い物、室内の様子、洗濯、アイロンがけ、家の周りを綺麗にする事、家を修繕する事…草取り、コスモスの種まき、など、自分のためにではなく、きっと訪ねてくる、子供達のためにきちんと生活する事を始めたのだと思います。そして最後の葡萄…4人で食べられなくて残念だったなあと思うけれど、コスモスに囲まれ、葡萄の甘い香りに包まれて、少年達に発見されるのは、幸せな死に方なのでは、と思いまし...この感想を読む