正義と人を愛する心の対立
結末を知っているからこその行き場のない切なさ本作品は新三部作(エピソード1・2・3)の主人公アナキン・スカイウォーカーが、旧三部作(エピソード4・5・6)を股にかける圧倒的カリスマ性を持つ映画史に残る悪役ダースベイダーへとなってしまう悲劇の物語である。スターウォーズシリーズは、映画作成年代順となる旧三部作(エピソード4・5・6)から新三部作(エピソード1・2・3)と観る人と、映画の時系列順となる新三部作から旧三部作と観る人に別れると思う。個人の好みがあるということは十分に踏まえた上で、ここで私は前者の見方、つまり映画作成年代順である旧三部作から新三部作の順に観ることを強くおすすめしている。なぜなら、この順で観た時にこそ本作品の醍醐味が味わえるからである。旧三部作を鑑賞してから新三部作を鑑賞する場合、私たちは「新三部作がどのような結末であるのか」ということを踏まえた上で、「なぜその結末になってしまっ...この感想を読む
5.05.0
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