ある意味一番バキらしい
迷作と呼ばれる理由前作「BAKI」の途中あたりからだんだんと雲行きが怪しくなってきたバキシリーズ。その迷走の象徴とも言うべきなのが本作、「範馬刃牙」なのは誰しも頷くところだろう。その血迷いっぷりたるや甚だしく、「バキはギャグ漫画」と呼ばれてしまっている理由のほとんど全てはこのシリーズのせいである。とりわけヒドイのは主人公である範馬刃牙くんのウザキャラ化だろう。今までベビーフェイスだったのが、梢江さんと濃厚な時を過ごして以来、すっかりヒールである。オリバ戦の時の発言のウザさたるや、ある種限度を超えていたんじゃあるまいか。あれはなんだろう、モハメド・アリのビッグマウスあたりの影響だろうか。そのJrをすごいやり方で咬ませ犬にしてたのに。と、作者の迷いっぱなしで駆け抜けた時間なんと37巻、312話。おまけ漫画含めるとプラス7話ほど。その間読者置いてけぼりで突っ走っていたかと考えると、なんだか凄まじいもの...この感想を読む
3.53.5
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