アシモフの三原則はいつの時代まで通用するのか - A.I.の感想

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アシモフの三原則はいつの時代まで通用するのか

3.03.0
映像
4.5
脚本
2.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
3.5

ロボットものの作品を描くときに避けて通れないのは『アシモフの三原則』の存在だ。作家、生化学者として数多くの作品を残したアシモフだが、その中で唱えたロボットが従うべき原則が『アシモフの三原則』である。 「ロボットは人間に危害を加えてはならない」「ロボットは命令に背いてはいけない」「ロボットは自分を守らなければならない」この三原則が、この作品A.I.の中ではくどいまでに押し出されているのである。この三原則を知っていてこの作品を見るのと、知らないでみるのとでは、印象も大きく変わってくるだろう。 正直、よくあるロボットものに、この三原則を前面に押し出して感動的なストーリーに仕立て上げたようにしか思えなかった。キューブリックの作品だと期待したのだが残念感が拭えない。何よりも、話が長すぎて間延びしてしまった感がある。もう少しコンパクトに収めても、同じ感動は得られたのではないか。本当に時間があるときに見ることをおすすめする。

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他のレビュアーの感想・評価

大いなるSF

スケールの大きいストーリー三部作として分けてもいいほどの内容がこの一本には凝縮されており、とても濃い二時間を与えてくれる作品である。まず第一部は、家庭の話。息子が植物状態のために落ち込んでいる夫婦のもとに一台のロボット、デイビッドがやってくる。(台と呼ぶにはいささか不適当に感じるほど人間らしいのでこれ以降は一人の人間と同じように呼ぼうと思う。)彼のおかげでそれまで暗い雰囲気であった家庭が一瞬は明るくなる。しかし、このまま家庭がどんどん明るくなるのではなく、どこか暗さを残したままなのがミソである。単に、ロボットの子供に愛を注げるかという問題提議では終わらない、これからもっとドス暗い悲劇が起きることを案じさせる雰囲気に、観ていてハラハラさせられる。そして、息子のマーティンが意識を取り戻す。息子が目覚めたことは、本来、喜ばしいことであり、二人が仲良くなっていく展開ならば、家庭は先ほどの暗さを...この感想を読む

4.54.5
  • masanosukemasanosuke
  • 98view
  • 2157文字
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