アシモフの三原則はいつの時代まで通用するのか
ロボットものの作品を描くときに避けて通れないのは『アシモフの三原則』の存在だ。作家、生化学者として数多くの作品を残したアシモフだが、その中で唱えたロボットが従うべき原則が『アシモフの三原則』である。 「ロボットは人間に危害を加えてはならない」「ロボットは命令に背いてはいけない」「ロボットは自分を守らなければならない」この三原則が、この作品A.I.の中ではくどいまでに押し出されているのである。この三原則を知っていてこの作品を見るのと、知らないでみるのとでは、印象も大きく変わってくるだろう。 正直、よくあるロボットものに、この三原則を前面に押し出して感動的なストーリーに仕立て上げたようにしか思えなかった。キューブリックの作品だと期待したのだが残念感が拭えない。何よりも、話が長すぎて間延びしてしまった感がある。もう少しコンパクトに収めても、同じ感動は得られたのではないか。本当に時間があるときに見ることをおすすめする。
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