アニメもみてます - Gosick IVの感想

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Gosick IV

4.004.00
文章力
4.50
ストーリー
4.50
キャラクター
5.00
設定
5.00
演出
4.50
感想数
1
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アニメもみてます

4.04.0
文章力
4.5
ストーリー
4.5
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
4.5

目次

GOSICKシリーズ第4弾

表紙の綺麗さにひかれて購入したのですが、中身が

想像以上におもしろく、気がつけば新作を楽しみにしていました。
アニメにもなっていますので、そちらもおすすめです。

さて、今回テーマになるのは学園。
小さき灰色狼ヴィクトリカの華麗なる頭脳が今作も炸裂します。

ミステリー要素は今回はとても低いですが

学園の時計台ではかつて大量の金を生み出した錬金術師リヴァイアサンが
眠っている・・・。といった話です。

リヴァイアサンはその昔、王に気に入られるために
大量の金を編み出しました。ですが、あるとき大量の金とともに消えてしまった。

金に目がくらんだ王はリヴァイアサンを閉じ込め、一切の外出ができないように
見張りをつけていたので、脱出は不可能。

まして大量の金を持って逃げるなど絶対に不可能。

しかしそもそも「何もないところから金を生み出す」ような人間ですから
瞬間移動でもなんでも、できてしまうかもしれない…。

そんな時計台の話がある学園の時計台で殺人がおきてしまうことから
話がはじまります。

錬金術師リヴァイアサン、そして国王と后、その息子。
ミステリー要素よりも、ブロワ家の謎がとかれる話となっています。

錬金術師リヴァイアサン

物語はだいぶ核心に迫っています。
ただ今回に関して、だいぶミステリー要素というか
謎解き要素は甘くなったなぁと感じます。

初期の頃はそれこそ「ホー○ズ!」とかを連想したのですが
最近はおぉ~すごい~と感心することも少なく

ヴィクトリカの不幸なおい立ちや、九城との恋愛要素が
メインになってきたなぁと感じます。

もちろんそれも物語の大事な要素だと思うので
個人的には大歓迎なのですが、謎解きがチープだと

ヴィクトリカの頭のよさも半減し、九条もバカさがまし、
二人して年相応のただの学生にみえてきます・・・。

リヴァイアサンもかなり重要な立ち位置なんですがね。

当時のリヴァイアサンは何を考えていたのでしょうか。

独裁国家で好きなことしまくる国王に一矢報いてやりたいとでも
思ったのでしょうか。

アニメ版かもしれませんが、女王が「あなたはとっても口下手ね」
というような台詞があったと思うのですが

口下手どころじゃなくない?と思いました。

自分の正体がばれない様にしていたのはわかりますが
それにしても、何を考えていたのかわかりません。

ただただ、国王が憎かった。壊したかった。狂気的なその気持ちだけが
静かに伝わってきます。

けれど、自分がしていることが間違っていることだというのも
本人は感じているのでしょうね

純粋無垢な少年の問いかけは、そんなリヴァイアサンには
さぞ重い光に見えたことでしょう。

相変わらず可愛いなぁ

桜庭さんの作品だからか、物語の細部の描写がとても丁寧ですよね。
毎回ヴィトクリカの可愛らしい衣装を含めた町並みや食材の描写も
とても楽しみなのですが

繊細で丁寧な描写が、まさに手にとるように目を瞑ると想像ができます。

そちらもGOSICKの大事な見所だと思うので、注目していただきたいです。

アブリル、九城、ヴィクトリカの恋愛要素も見所だと思うのですが
個人的には九城とヴィクトリカ押しです。

アブリル好きなんですけど少しワガママなんですよねぇ・・・
九城も日本男児ならもっとしっかりしなさい!と言いたくなってしまいます。
ヴィクトリカが泣いちゃうぞ、と。

不器用な恋愛、というより「愛なんて知らない」という感じの
ヴィクトリカですから、あえての描写なのはわかりますが


三角関係という泥沼な関係ではないのに、また情熱や熱愛のような単語とも
無縁なのに、胸がきゅうとしめつけられるようなせつなさを伴います。

ヴィクトリカには、早く愛情というものを理解してほしいなと
思いますね。素直に受け止められるようになってほしい。

健気なアブリルの姿もまたとても可愛いんですよね。
環境的にはとても恵まれて、愛されて育ったアブリルですが

決してそれを鼻にかけることもなく、ただただ恋する可愛い乙女です。

ヴィクトリカとは対極にいるようですが、彼女もまたとても
純粋無垢な愛情を示しますよね

この物語は全体的に清らかだなぁと感じます。

ただね、アブリル、ヴィクトリカもそうだけど
ちょっと言葉が単純に人を傷つけるわよ?と思います。

灰色狼の特徴として書かれる「非常に小柄」ですが、「ちび!」とかは
単純な悪口ですから…。それなりのお年なんですから
きちんと謝れるようにしましょうね、と思います。

なんだか極端に幼く感じられるのはわざとなのでしょうか、
少しばかり気になりました。

九城も九条で、この天然たらしが!と思ってしまいます。
はっきり言わないと両方傷つけることになるのよ、なんて
つい小言がでてしまいます。

ただこの物語的にはっきりと「君が好きだ」とかの描写は出てこないのかなぁ
とも思いますね。

学生時代の淡い恋、いつか消えてしまう儚さ、そんな脆さに
一生懸命抗う強さを感じられます。

とても細い糸で丁寧に編みこまれたような描写は本当に桜庭さんクオリティだと感じます。

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