伏(ふせ)の評価
伏(ふせ)の感想
主人公の兄、道節に注目です
いつもの桜庭一樹さんの作品と同様に、キャラクターのつくりがとてもしっかりしています。読み進めていっても少しもぶれないので、納得しながら読むことが出来ました。 猟師として山で育った少女、浜路が“伏”と呼ばれる半人半犬の者たちを追いかけるというストーリーです。浜路の兄の道節が、最初はなんとなく悪いやつのように思えましたが、全然そんなことありませんでした。むしろとってもいい人で、個人的に頑張っているのになかなか報われない、という人が大好きなため、本作ではこのキャラクターに惚れてしまいました。 また、昨年この作品を原作として『伏 鉄砲娘の捕獲帳』というアニメ映画が製作され、2012年に公開されたそうです。