内容の推理をしていく - コードギアス 亡国のアキト 「憎しみの記憶から」の感想

全体的にゲームのように

少年が最初は未熟で弱い、いかにも情緒不安定キャラからヒーロになっていくRPG的なアニメ。だが、最初弱いのはありきたりなのだが、まさかの女神様に救われて、最強でイケメンな騎士になるとは誰も予想していなかっただろう。そこにこのアニメ独特のオリジナリティがあっておもしろい。しかも武術ができて組み手が最強である。ただ、なぞなのが、ユーロや他の国の騎士たち。なぜ戦わずにステータスを見たり、戦闘を観察するだけなのか。戦えばレベルなぞ関係なくだれであろうとやっつけられるだろう。ゲームでゆうと師匠キャラか、ステータス、主人公グループのもりあげを手伝うためのお助けキャラの位置にある。そのような位置にあるので、戦ってるキャラクターたち、特にアキトたちは順調にレベルとスキルを上げていくことができている。また、特性と剣、ロボットが使う技がそれぞれのキャラクターが会得できるものが違っていて、特殊能力的なのも身に着けることができる。その特性と特殊能力がキャラクターの性格が反映されていて、キャラクターの能力を予想し想像するのもまたおもしろい。戦闘キャラだけでなく、分析能力に特化したもの、案内人、交渉のプロまで一緒に行動していてRPGにありありの展開ではある。さらに雑魚敵からやっつけていってレベルとスキル上げとステータス上げをしていくため、まるでゲームを立体的に見ているかのようだ。ストーリーに関しては一貫性はいちをとれているのではないかと私は思うのだが、内容は深くはない。かなり、途中から推理できる内容だろう。

登場人物構成がなぞである

アキトはほんとうに最初は弱く、役立たずである。主人公には典型である、レベルとスキルを上げで強くなっていくのだが、そのスピードが以上に早い。最初の段階からレイラがついていて、彼の能力の引き出し方をよくこころえている。しかしながら、最後のほうにわかるのだが、レイラのほうがはるかに気持ち的には強く、主人公だといっていいだろう。もっと彼女を最初から活躍させたほうがおもしろい内容になっていたのではないかと個人的には考えている。彼女を活躍させたほうが、ストーリーに深みがでる。

かっこいいロボットの剣の戦い

このアニメではバトルシーンがとにかくはやい。剣のスピード、魔法のスピード、ストーリー展開すべてがはやい。まず、剣のスピードだがアキトの機体の剣さばきはとくにすごい。身体もやわらかあく、アクロバット的に戦うので迫力もすごい。パワー、スピード、剣、ステータス全てがこの物語の中ではありえないほどずば抜けている。このシリーズの中ではかなり過激な戦闘で、アクションの迫力がすごい。戦いもいろいろな角度から映しだされているため、パンチひとつでも左から見るのか上から見るのかでまた違って見えるのがおもしろい。そのような細かいところまで戦闘の多様さが見て取れるので、バトルのみがこのアニメの大切なところだと考える人にはいいのかもしれない。ただ、一人でほとんどやっつけてしまうため、チーム戦というものがあまりない。いちを最初敵だったユキヤ、アヤノなどがチームなってはいたが、ほとんどアキトの独壇場であった。ただ、人民開放のために必要な問答が繰り返されるため。戦闘に対しての意義のある戦いだということが分かる。つまり、戦いの内容と動機がしっかりしているということだ。

誰を中心にしているのか

アキトとという人がいるが、彼の存在はなぞだ。主役のように描かれているようだが、穴だらけで、それが狙いなのか。このシリーズではギアスというありえない能力が使えるはずなのに、まさかのうまく使いこなせないという事実。ルルーシュやスザクなどの前シリーズのキャラが登場するが、いまいち配置がなぞだ。というのはほとんどいないに等しいような役割だからだ。レイラはいかにも今の時代に合う女性で、リーダーシップを発揮して差別の撤廃をなくすというリンカーンのような役割をはたしていく。しかしながら、彼女は肉体的には強いが、精神的には弱くかわいらしいところがある。この二人が結ばれるわけだが、結構ありきたりな内容になっている。

意外な感動

このアニメでは人間として大事なことがたくさん学べる。例えば差別。植民地だった人、現在も植民地の人に対しての思想や行動が見て取れる。一昔までの現実世界を見ているようだ。また、世界地図を見ても現実世界と一緒なため、より現実世界に置き換えて考えられると思う。日本がイレブンという「植民地」になったらと想像してみてもおもしろい。しかし、テロの世界的な脅威と差別のおそろしさをこのアニメで見れば、このようにならないように努力しようと思うだろう。それぐらい過激で、ロボット対決が多いのだ。戦闘の作戦も細かく、機体部品のことまで考えて作られていると思う。それぐらい、パーツに対して細かく表現されている。