自分の時間を生きるんだ
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵
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猫の恩返しは、2002年に公開された、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画である。監督の森田宏幸にとっては、初の監督作品である。原作は柊あおいのコミック「バロン猫の男爵」で、スタジオジブリの宮崎駿監督に依頼されて執筆したものである。1995年に公開された「耳をすませば」の主人公、月島雫が書いた物語という設定のスピンオフ作品でもある。 主人公の吉岡ハルは、ラクロス部に所属する普通の女子高校生である。ある日の学校の帰りに、親友のひろみと一緒にトラックにひかれそうになった猫を助けたことから、不思議な物語は始まる。猫の国での「耳をすませば」にも登場した猫の男爵バロンとの交流や、猫になってしまうなど奇妙な体験を通して、生きることの素晴らしさや大切さを考え、成長していく。 作品は、2003年にVHS,DVD,2013年にブルーレイで発売され、また、アニメ絵本やフィルムコミックなど、多くの関連書籍が発行されている。
猫を中心とした世界観この物語は一言でまとめると「ねこストーリー」だ。猫を中心に始まり、ねこから旅だって終わる。猫を見て、猫からの人間世界を想像させてくれる世界観になっている。人間が猫になるという夢ででてきそうなシチュエーションとコメディなところもストーリはジブリ作品の中では独特なものになっている。また、ストーリ展開は早くも遅くもなくちょうどいい感じになっている。主人公が猫に近づいてから、さらわれるところまでが実にスムーズだ。猫の世界を想像しやすいように途中に猫王も登場させているところもストーリに説得力を持たせてくれている。子供、大人でも楽しんで観れる作品であることは間違いない。「耳をすませば」を見ている人なら繋がりも想像しやすい。この作品を見てしずくを思い出した人もいるだろう。王子様が捕らえられた王女を救う展開は昔からの伝説でもよく語れている。しずくが思い描いたストーリの王子がせいじ君...この感想を読む
ストーリーの良さはもちろんだが、猫好きの人間なら誰だって一度は考えるだろう、猫と話せたらいいな、という夢を形にしてくれる作品でもある。安易なものだと思うが、だから私はこの作品が好きだ。猫の国に突拍子もなく迷い混むのはごく普通の人間の少女だ。猫たちは不思議な世界で、人間のように社会生活を営み、徒党を組み、娯楽を欲して生きている。人間のように、とは言ってもそこはファンタジーで、猫の世界だ。猫たちは猫らしく、能天気で自分勝手で享楽主義に、ただただ生きている。画面の向こうからその風景を眺めている私には、それが羨ましくて仕方がない。大好きな猫に囲まれて、きらびやかな世界で退屈と自由と同居しながらのんびり生きる……。もしかしたらここは、仕事に追われ週末という名の小休止で自分の体にごまかしごまかし働いている私たちの夢見る、理想の世界なのではないか?なら、わざわざ人間の世界に帰る必要があるのだろうか…...この感想を読む
よみがな:よしおかはる 年齢(作品時):17才 性別:女 国籍:日本 住まい:あおい市若葉台1-5 所属:高校ラクロス部 性格:自信がない 特技:猫と話しができる 好きな食べ物:卵 紅茶 嫌いな食べ物:ネズミ
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵
主人公が、自分の意思がというものがあまり分かっておらず、周りにいいように使われて時間をすごしたり、人生をなんとなく、流れるまま過ごしている中で、助言として言った言葉
吉岡ハル
猫の世界に連れて行かれてしまったハルを助けようとした猫は、ハルが少女時代に助けた小さな野良猫だったことを知る。その時ハルは自分が間違っていなかったことを悟る。
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵
ハルはムタに導かれ、人間の住む世界とは少しだけずれた場所にある”猫の事務所”にたどり着く。そこの主人の男爵にも、心が宿っていた。