ニセコイ ネタバレ、考察まとめ
10年前の5人の関係性
10年前、楽、小咲、千棘、羽、万里花は仲が良くて、屋敷や天駒高原で遊ぶことがありました。ある日屋敷で遊んでいて5人が離れ離れになる時に千棘は羽から「絵本」に書いてあるようにお姫様と王子様のように約束をしたらまた再開できると聞き千棘は楽に「いつかぜったいさいかいしてけっこんしようね」って言ってくる!といい3人は驚き、万里花が楽はウチのいいなづけと言い出し争いになります。そこで羽が絵本のように錠と鍵を作りそれぞれが持つということに。
錠を開けられる鍵は1本しかなく誰が持つか決めることに、万里花と千棘は楽に決めてほしいと言います。小咲は恥ずかしく何も言えず、楽が「どっちかっていうと千棘?」といいます。その場では千棘を選んだが本当に好きだったのは小咲だと本人に告白します。
それを木の陰で聞いていた千棘は別れの日本物の鍵を小咲に渡し、千棘は楽に、「こさきちゃんを絶対に幸せにすること」と約束をします。
そして小咲と楽は結婚の約束をしました。という設定なのですが、この設定が明らかになるまで様々な考察がされていました。完結した今もう一度読み直して考察して見ました。まず何故錠を開けられる鍵が一つなのにみんな持っていたのでしょうか。これは当然なのですが鍵が一つしか見つからなければその人が運命の相手で終わってしまいます。
みんな鍵を持っているのは二つ理由があると思います。
一つは作者、古味直志さんからのヒントです。ヒントと言うのは運命の相手の候補は一人ではなく他にもいると言うことを知らせようとしているんだと思います。二つ目は千棘以外のキャラを引き立たせるためだと思っています。
タイトルが「ニセコイ」と言うだけあり読者の半分は最初千棘エンドだと思ったと思います。しかし物語が進んでいくごとに運命の相手が小野寺小咲の可能性が浮上し、考察の幅が広がり読者は楽しめると思います。小咲や万里花が鍵を持っていなければ誰もが千棘エンドだと思い、単純な王道ラブコメディーなってしまうので、作者の古味直志さんは関係を複雑にして王道とは違う面白さを書こうとしてたのだと思います。
最終巻(25巻)の終わり方を考察
最終巻の終わり方は賛否両論だと思いますが、個人的にはスッキリした終わり方だったと思います。軽く最終巻のあらすじを書きたいと思います。
小野寺小咲と桐崎千棘の両方のことが好きになってしまった一条楽が答えを見つけている時、24巻で小野寺小咲と一条楽の思いを知ってしまった桐崎千棘が運命の地に姿を消し、一条楽と小咲、集、るりが桐崎千棘を探しに運命の地、天駒高原に行く時に奏倉羽が後押しをして千棘がいる屋敷へ行きます。心の中で期待していた千棘は「違うじゃん...私じゃないじゃん....!」と泣き崩れます。その後小咲が来て楽に告白します。そして楽は泣きます。「ずっと小野寺の事が好きだった」「...でも今は違うんだよね?」と小咲はいい楽は「うん」と頷き、小咲から錠を開けられる鍵を渡されます。
ここからがニセコイの個人的名シーンです。大きな岩にいる千棘を見つけ、千棘が背を向けたまま「私、あんたが好き」と楽に告白します。楽は千棘に小咲や万里花の告白を断ったことや、今までの出会いから偽の付き合いのことを振り返り、「そんでいつの間にか 気づいたら 好きになってた」といい千棘の手は震えます。千棘は「あんたがずっと探してた女の子じゃないんだよ..? ニセモノだけど それでもいいの?」とそれに対して楽は「ああ お前がいいんだ」と答えます。それを聞き千棘は振り向き楽の方へ泣き、抱きつき、「楽 !! あんたがすき !! 大好き!!」とそれに対して楽は答えます。「うん 千棘 好きだ お前が好きだ」。
その後千棘はアメリカに帰国し、楽は大学進学を目指しそれぞれの道を歩んでいた。
数年後、千棘と楽の結婚式が行われることになりました。楽の選んだ相手は千棘でした。
最後の最後まで運命の相手がわからず考察が飛び交っていましたが楽は好きだった小咲の告白を断り千棘を選びました。この終わり方に小咲推しの人は少し怒り気味だったと思います(笑)。しかしこの終わり方は良かったと思います。小咲エンドでしたらただの王道エンドで読めた展開になってしまうので、(小咲推しの方には申し訳ないのですが)千棘エンドの方が最後まで楽しめたと思います。
小咲ではなく千棘だった理由を考察
一条楽は最終巻で好きだった小咲に告白されるも断ってしまいます。何故でしょうか。あれだけ理想的で可愛い子でしかも好きだった相手から告白されたのに何故断ったのでしょうか。それは小野寺小咲は理想であって付き合っていて楽しいという訳にはいかないと思います。桐崎千棘とは偽の恋人として付き合っていて理想ではなかったが一緒にいて楽しいと思えるから桐崎千棘を選んだと思います。理想である小咲と付き合って読者も喜びある意味いい形で終わったかもしれません。ですがマンガの題名でもあるニセコイ。作者の古味直志さんは最初から桐崎千棘エンドで終わるつもりだったと思います。
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