謎解きゲームで歴史を学ぶ - 問題児たちが異世界から来るそうですよ？の感想

人物に注目してみる

まず、他のアニメと全然違うのが、主人公と呼べる人間が3人もいることだ。ここがもっとも注目すべき一つのポイントである。普通に考えて主人公が3人もいたらストーリーがごちゃごちゃになるか、ひとり、ひとりが1話の中でストーリーを進めていく形をとるはずだ。しかし、このアニメではそれが全く無い。一人でストーリーを進めていくというより、役割があってこなしていくことでバトルや謎解きを進めていっている。例えば主人公の一人、イザヨイは最強と呼べるパワーで敵を次々とやっつけているが、実際に重要な敵、ボスなどのものたちを倒した例は少ない。しかしながら、明らかにパワーでねじ伏せるというよりも、実は頭脳派で各回の問題を解いて、解を導いているのはイザヨイである。そこには意外性があって、最強すぎるというところもあるが、おもしろいと個人的に思う。また、その役割を審判という形で手助けするクロウサギも魅力的だ。いつも、主人公たち3人が問題行動をとり、怒っていて、特にイザヨイにはしょっちゅうと言うほど説教している。説教をしながらも期待していて、何気なく、主人公たち好意をもっているところは私は好きだ。主人公の一人のカスカベとも仲もよく、姉妹のようだ。このカスカベは動物の言葉を理解できるというすばらしすぎる能力を持っているのだが、実は結構戦いで負けている。しかし、芯は強い女の子でこの物語ではぜったいというほど必要な人物だろう。そのカスカベと一緒にいるねこがカスカベに対してのつっこみが、ほんとに癒される。しかもなぜだかしらないが関西弁である。さらに、クロウザギ、クドウアスカとの女子トークは見ていてなごむ。クドウアスカも主人公の一人だが、最初は全く活躍しない。言うことを聞かせるという能力は最強すぎるほど最強であるが、なぜだろうか、強い相手には効かない。みるからにお嬢様というおもいっきり田舎育ちのカスカベとは全く違う性格はストーリーの中で、彼女のキャラクターを目立たせていると思う。さらに、最後にはこの能力を使い、ガンダムのような最強のロボットで敵をやっつけるのはびっくりした。でも「やっとか活躍したのか」といった感じではある。

ハーメルンの話

この物語で紹介されているハーメルンの話は実際にドイツで紹介され、世界史で学んだという人も多いだろう。ほんとうに悲しい話だが、この話を機会にもう一回世界史を勉強する気にはなったと思う。笛で子供たちをつれていくのは不可能ではない気はするし、魅力的な人なら子供は依存するだろう。実際のところはどうか分からないが、このアニメで世界史の勉強なったことはたしかだ。最後に私の大好きなクドウアスカが活躍してくれるのは最高だ。今まで、いうことを聞かせる能力が失敗続きで、残念ではあったがここでポテンシャルを見せる。ただ、この話で以外なのはペストの存在だ。ペスト菌といえば世界史でも重厚語句として習うが、まさかボスの一人として出てくるとは驚きだ。しかもさすがペスト菌パワー、というだけあってかなり強い。

ストーリーの突っ込み

まず、このアニメは終わりが見えなさ過ぎる。階層というものがあって最弱層の中のいわゆる雑魚の集まりであることは分かった。しかし、そこからあげて行く向上心が見えない。最後は集落を作って終わりという、突っ込みどころ満載の内容。ここで終わってはすくわれない。しかもあれだけ、神話で活躍してる歴史上の人物をだしてきたらもうちょっと活躍させてほしい。ペストだけが活躍しすぎだ。あとイザヨイも強すぎる。おそらく日本の神をもじって人物名つけたのだと思うが、あれだけつよいともう、「一人で全部やっちゃえよ」という感じだ。どんな強いキャラクターでも弱い部分は必要だ。例えば最強であっても、感情がよめないとか、イザヨイなら「女心がわからない」とったシーンが必要だろう。そうすることでさらに人物の性格が深まり、全体的に和やかにしてくれるのではないかと思う。ただ、見ている側にも解けるような問題を提示しているのはいいと思う。見ているひとなら考えたいひとは考えるし、検索して勉強したい人もいるだろう。

女キャラについて

このアニメでもどのアニメでもそうだが、胸大きすぎるキャラ増やしすぎではないか。そっち目当てで見る人にはいいかもしれないが、興味ない人にとっては不愉快でしかない。かつ子供にはよくないだろう。あんなにツンデレでスカートの中見せるような女の子は普通いない。最近は増えたきたように感じるのは私だけだろうか。下品なアニメが増えてきている。それがウリというのなら分かるがこのアニメは違うような気がする。あくまでゲームといいんがら謎解きで敵をぶったおす、といった感じだと思うし、実際にストーリーもそうなっている。アニメでもマンガでもそうだが、年齢層、男女のターゲットを絞ることは大事だと私は考える。