ワールドユースの続きが非常に楽しい - キャプテン翼 ROAD TO 2002の感想

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キャプテン翼 ROAD TO 2002

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ワールドユースの続きが非常に楽しい

4.54.5
画力
4.5
ストーリー
5.0
キャラクター
4.5
設定
4.5
演出
4.5

目次

翼の移籍がすごい

翼は、お金では動かない男というのが非常に観てて感銘を受けました。

どうしても、リアルなサッカー選手と比べてしまう人は多いと思います。しかし、翼は、いろんなチームから誘いがあったにも関わらず、たまたま飛行機で寝ていた時に見た夢で自分が着ていたユニフォームがバルセロナで、スペインに降り立った翼が一番最初に踏み入れたスタジムがまさにバルセロナの本拠地。

そして、スタジアムを見せて欲しいと、先方も「ブラジルのツバサオオゾラが着た」と出迎え

その場で「俺はここと契約します」と即答。このシーンはすごいと思いました。サッカー小僧大空翼のまさに人間性が出たシーンです。

決めた理由も、「夢でここのユニフォームを着ていたから。」というなんの根拠もないセリフ。

もし、本当の世界でこんなセリフを言ってお金と関係なく契約する選手がいたらすごいと思います。

見てる人も、「流石、お金と関係なくサッカーを純粋に愛してる選手」と思った人は多いはず。

この部分は、非常にキーポイントだと思いました。理由は、翼と対戦した選手は、みんなこういう感情になるからです。

この話でも出てくる、ブラジル時代の最大のライバルサンターナ。当然、翼がブラジルから離れると

彼もライバルがいなくなります。そこで、彼が考えた決断は、「もう一度、最大のライバル翼と戦いたい」

これだけの理由です。これだけの理由で、翼より少し遅れて彼もスペインリーグに行くことになります。

そして、バレンシアと契約。そして、彼の記者会見で、彼が言ったセリフも名言です。

「ここスペインには、母国ブラジルの英雄リバウールがいます。戦えるのは光栄です。ただ、俺がこの土地に来たのは、もう一度ツバサオオゾラと戦えるからだ。」

この時、翼は、スペイン2部リーグに落とされ活躍の場を無くしてた時期で、記者からもノーマークだった時期。このサンターナの一言で、一気に翼のスペインでの注目度が上がるのですが、この一連の流れだけ見ても、この翼のスペインリーグへの移籍は、また一からやり直すという意味で考えてもすごい決断であり、普通ではできないことだと見てる人はみんな感じたのではないでしょうか。

翼のライバルが強力

この漫画では、本来ライバルは他のチームにいるのがキャプテン翼では本来の流れなのですが。本作中では、同チームにいるリバウール(元ブラジル代表キャプテン)がライバルになります。

このリバウールがトップ下にいるがために翼は居場所を無くし、レギュラー争いに負けスペイン2部に飛ばされ、そこで、監督に課題を作られ、それをクリアーしたらまた一部に戻すという流れ。

しかし、このリバウールは相当強すぎます。そこに、他のチームではありますが、サンターナもバレンシアに入団し翼をおびき出そうと途中、リバウールと交戦しリバウールが怪我でチームを離脱するハメになり翼がそのトップ下に入ることになり、サンターナと対戦します。

ここは、本当に名シーンです。お互い技の盗み合い。サンターナは、ビッグブリッジで相手を抜けば、翼は、同じ技を盗み相手を抜き去り、リバウールのリバウールターンを使ったりもうすごいことになってました。

ここで思うのが、とにかくライバルがブラジル時代と違い尋常じゃない強さとあとワールドユースの時とは比べ物にならないほど監督がシビアというところです。

監督も翼に対して課題を作って試合になかなか出さないので、監督もある意味ライバルという立ち位置になると思います。

そういう意味でも、今作では翼に対しての内部的ライバルも含め非常に手ごわ過ぎるんです。そこは、この作中の一番他のシリーズとは違った面白みがある部分じゃないかと思います。

翼以外の日本人も奮闘している

翼は、スペインバルセロナ。

しかし、同時期、同じ日本代表の日向は、イタリアのユベントスに入団して、体づくりから始めます。

所謂、全く体自体がイタリアに通用しないことに落胆し一からやり直すというもの。

勿論、翼が2部リーグに一度行った時も、そのニュースは世界中に周り、「翼でも世界では通用しないのか?」とメディアや選手含め大ニュースになるのですが。そこに、日向もイタリアでは通用せず

そこで、体づくりを一から始め、DFが日向に対してタックルを仕掛け、イタリアに着いた頃の日向は、すぐ転んでしまったが、鍛えた後は、ボディーバランスが取れタックルでは、ビクともしなくなり

初得点を入れます。このシーンは本当に名シーンだと思います。そして、若林もドイツでハンブルグで所属し、シュナイダー率いるバイエルンミュンヘンと戦い負けはしますが、監督と守りのサッカーではなく攻めのサッカーと意見の食い違いが出てそれを作中でうまく表現してます。

(監督の指示を無視して若林が一人で攻めて、ゴールは外すもののそのままシュナイダーに点を取られはするが、何か清々しい感じで終わります。)

この、翼含め他の二人がそれぞれ違う一流のクラブで奮闘してる姿が同時にこの漫画で楽しめるのも一つのこのシリーズの魅力な気がします。

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