人間模様が楽しい
主人公が最初良い人過ぎる
このドラマの主人公(織田裕二)が非常に良い人だけが最初取り柄です。という設定が非常に面白いです。
お金はない。しかし、笑顔と人柄だけは人一倍良い。このドラマの最初は、まさしくそれだけを見せてストーリーを観せていきますね。
非常に単純だとは思いますが、個人的には、ここがドラマの主軸だと思います。
理由は、お金は、稼げば作れます。しかし、人柄や性格は持って生まれたもので、お金では買えないからです。
そして、何より、ドラマが進行するにつれてこの人柄や性格や人間模様が主人公に対して利益をもたらし尚且つ、主人公がその人柄だけで、大手の会社に就職するという現代の社会でも非常に必要な要素を
このドラマは、笑いを入れながら見せていく部分が非常に見所だと僕は思いました。
ドラマ中に出てくる上司や部下を含め、皆学歴優秀、育ちも優秀。しかし、人柄に難あり。そこに、そういった肩書きが一切ない主人公が、なぜか、他社の重役に気に入られ認められていき、
主人公のいる会社にも大きな利益をもたらしていく様は、本当に観ている僕ですら快感に思えました。
お金がない=人生終わりということでは無く、お金がない=未来は人柄で切り開いていけるという
僅かな望みをこのドラマは、忠実に再現していて、尚且つ不景気の日本でこういった人柄だけで大手に入れるという仕組みがないぶん、現実味がない部分ではありますがそこが「面白い」と思った人が多いと思います。
人柄だけでのし上がっていく様は、漫画で言えば若干、サラリーマン金太郎に似た感じですね。
そんな、彼の人柄オンリーで周りを黙らして行き出世していく様は、このドラマのみる一番のポイントだと僕は思いました。
後半の主人公の冷酷さがまた見所
後半になると、主人公は、かなり出世してお金を嫌という程稼ぐようになりますね。
そして、これは人間誰しもなり得る部分で、貧乏が好きな人って世の中いませんよね。
勿論、主人公もそうなのはドラマ中で描かれているのですが、お金を稼ぐと周りの重圧がかかり
どうしても、切らないといけない人たちが出てきて選択を何度も迫られる部分は、観てて、「えぐい」と思いました。
この、ドラマの最大の見所でもありますね。最大の貧乏から最大の金持ちになる瞬間です。
そこで、このドラマで僕はここは大事と思ったのが、お金で人の心までは買えない。という部分なんですよね。
主人公は、一緒に暮らしていた二人の弟がいて彼らに贅沢をさせてあげたくて何でも買い与えようとしますが、なぜか、その二人の弟は、「これなら貧乏の時がましだった」と言うセリフを吐くシーンは
未だに、名言だと思います。
そして、お金持ちになった主人公は、お金のせいで人を人として見なくなり、全てお金で解決して、尚且、人を物として見てバシバシ人を冷酷に切っていこうとする様は、見て良いて、「人間こうなるよね」と思った人は数多くいると思います。
そういったシーンも個人的には、現代社会に通じる部分があると思い、このドラマの大事な部分であり周りに染まる。という染まってはいけない部分を忠実に再現してる部分は、観ていて心痛みました。
しかし、冷酷になった主人公を最後に救う部分も結局、育った貧乏から学んだ知恵や知識や仲間なのも、このドラマで個人的に感動した部分でもあります。
主人公の決断は正しいし共感した
序盤から、終盤にかけて主人公の笑顔が消え、しかし、再度また貧乏に救われ
笑顔が戻り、彼は、最終的な決断をします。しかし、その決断が、当時見ていた人全員
拍手したレベルで感動したと思います。
理由は、ドラマだからとは言え、なかなかお金持ちと貧乏って同じ天秤に乗らない中、
ドラマ中では主人公は、何度もその二つを天秤にかけます。そして、最終的には、
自分で小さい会社を立ち上げて人柄を変えずに、そのままで営業に出かけるシーンなんかすごいと思いました。
世の中の人は誰もできません。そこを、ドラマとはいえ、常人にはできない選択を忠実に見せてる部分は、見ている人はみんな「その選択憧れ」と思ったと思います。
そして、主人公の在籍していた大手企業の社長が、「目の前のいる小さい会社は今後我々のライバルになる」と言い放った部分は、ドラマ中の名言だと思います。
このドラマの人間模様は、「金持ちだからって威張るな」とか「貧乏をなめるな」など、非常に金持ちと貧乏のプライドのぶつかり合い多くあり、どっちの視点から見ても楽しめるドラマになってるので、
今後、こんなドラマ作られないだろうな?と思いながら当時見てました。
そして、それぞれの俳優陣と女優陣が全て相当適任なのが、これまたこのドラマの見所でもあると思います。
主人公の織田裕二に限っては、本当にこれ以上の適任はいるのか?くらい役にハマりきってます。
ヒロイン役の財前直美なんかも非常に気が強い女性を演じてますが、これも本当に役にハマってて
この当時のドラマはそういう部分も楽しめましたね。
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