一年半待てのあらすじ・作品解説
「一年半待て」はBS-TBSにて2010年に開局10周年記念ドラマの、松本清張特別企画として放送された日本のテレビドラマである。原作は松本清張の小説で「一年半待て」。新潮文庫の「張り込み」所収である。キャストは夏川結衣、清水美沙、金子昇、西岡徳馬、市原悦子などである。 ミステリードラマである本作は、弁護士であるたき子の事務所にやってきた須村さと子と言う女が、夫のDVに悩まされ抵抗したところ夫が死んでしまったのだと打ち明ける所らから始まり、たき子は事件を詳しく知る為にさと子と共に現場へ訪れるという展開である。そこで疑惑の念にかられるたき子。翌日刑事らに連行されるさと子だが、たき子は、さと子の亡くなった夫要吉の愛人だった静代に会う事で意外な情報を得る、といったやや複雑な展開のストーリーである。 またこの松本清張のこの小説は、1978年NHK土曜ドラマ枠などで1960年代頃から過去多数にわたり、放送されている。
一年半待ての評価
一年半待ての感想
本当の幸せを求める女が最後に手にしたもの
母が考えたあり得ない犯行計画女性に対する差別などがまだ完璧になくなったわけではないこの世の中で、弁護士の女は力強くそのことについて話していたのが印象的でした。彼女が結構、女に騙されたわけですが、なぜその後裁判をやり直さなかったのかがどうしても納得がいきません。あれほど責任感が強い弁護士が最後に出した結果が、何事もなかったかのように振る舞うことでした。最初の対応などを見ていると強い女性なんだろうと感じました。きっと世の中の女性の味方なんだろうと思いました。結局1人の犯罪者を救うという納得いかない結末に怒りさえ感じました。裁判はやり直すべきだったと思います。明らかに女は、殺人を計画して、実行にうつしていました。夫を殺害して他の男性と一緒になるために。かなり念入りに計画が進んでいたことに私は驚きました。女は頭が良く弁護士や裁判官までを騙し、演技をしていたわけですが、裁判官まで騙すとはかなり演技...この感想を読む