北斗の拳キャラ考察!
ハート様はいい人?それとも悪人?
マンガ「北斗の拳」に登場する人気キャラ「ハート様」。彼は本当に悪人だったのかそれを考察していきます。
まず、ハート様の初登場シーンについてです。KINGの領土の首都サザンクロスのバーで部下がバーの店員を脅している際、部下に対して「やめなさい!」と一喝!そして、バーの店主を「大事な労働力」と丁寧に接するハート様。
他のKING幹部と比較すると、他のものはKING領土の住民をおもちゃのように扱い、虐〇しており、そこに現れたケンシロウに制裁を加えられております。
一方で、領土の住民を大事にするハート様。ほかのKING幹部と比べて私は最初に読んだときはいい人のように感じました。
しかし、ハート様は血を見ると暴走してしまうという特殊体質をもっており、ここでもテーブルの上にあったガラスの破片に触れて出血し、暴走した末にバーの店主を含めた住民や部下を惨〇してしまいます。
しかも、そのあと「殺してしまったぜ」と悪人顔でニヤついているのです。本当に彼は善人ならこんな顔するはずないですね。
ましては、先ほど住民を「労働力」と呼んでいることから、結局はKINGの所有物としか見てない事が分かります。
これらの描写から、ハート様の最初の物腰柔らかな態度も結局は、KINGや自分のイメージアップのための演技ではないかと考えられます。結局は彼も悪の一味で、優しい一面も組織や自己保身のため。現実にも「ハート様」みたいなひとはいそうですし、こういう人の方がほかのKING幹部のような明らかな悪人より怖いですね。
ラオウの描写変遷!彼は英雄?それともただの破壊者?
北斗の券の主要キャラでありケンシロウの最大のライバルとして描かれている、世紀末覇者・拳王ことラオウ。以下では、彼の描写変遷について考察していきます。
まず、世紀末覇者・拳王として最初に紹介されたラオウですが、以下のような悪事を働いております。
・師であるリュウケンを暗〇
・監獄カサンドラに名拳法の使い手や家族を幽閉
・ケンシロウの仲間であるレイを北斗神拳で苦しめた上に惨〇
他にも、悪事はたくさん働いており北斗の拳前半では最強最大の悪党として描かれております。
しかし、物語が進むにつれてケンシロウの婚約者であるユリアが生存していることが判明した後は、一転しユリアを巡って争う恋のライバルとして描かれます。この時期になるとラオウの残虐描写は激減しますが、そのときでも部下に八つ当たりしたりします。
そして、ケンシロウとの最後の決闘に敗れた後、ラオウは死の灰を浴びたユリアの寿命を延ばすために北斗神拳を使い、「わが生涯に一片の悔いなし!」と光を放ちながら絶命します。このころにはもう破壊者ラオウとしての描写は影をひそめてますね。
更にそのあとの話では、ラオウについて出てくる話は美談が多く、のちにラオウの隠し子リュウに対してラオウはあたかも素晴らしい人物であるかのようにケンシロウ自身もはなしています。
ここまでの流れで僕が違和感を覚えたのは、ラオウの序盤での悪事が完全になかったことのように扱われていることです。主人公であるケンシロウ自身もそのことについて無視しているような描写があるのがすごいですね。
おそらくこのような描写変遷があった理由ですが、単純に作者がラオウを描いているうちに好きになってしまい、最初破壊者として登場させた彼を英雄として書いていくようになったんだろうと思います。なので、後半になるとラオウ万歳エピソードやラオウ死後もラオウの実の兄弟が出てきたり、弟子や子供が出てきたりするなどエピソードにめぐまれているのだと思います。
バットは拳法の天才説
北斗の拳の初期から最後まで登場するケンシロウの仲間バット。ここでは、彼の拳法のセンスについて考察していきます。
序盤では、強敵が現れるたびにケンシロウの陰に隠れ、戦場を逃げまどいながら世紀末を生き延びてきた少年バット。しかし彼は、大人になるとリンと共に「北斗の軍」を結成し、権力者となった天帝軍へ反逆します。
しかも、彼は大人になると北斗神拳の技を何個か使い、強敵と戦っています。その技は、彼言わくケンシロウから見て盗んだものらしい。
ここで僕は、普通の人間が北斗神拳は技の何個かでも見ただけで盗めるものなのか?と疑問に感じました。
ケンシロウ・トキ・ラオウは北斗神拳を取得するために師であるリュウケンに幼少の時から師事しております。そして、ケンシロウは天帝軍と戦ったときのバットくらいの年になるころにやっと一人前の伝承者として認められています。
ケンシロウ・トキ・ラオウの3人は、北斗宗家の血を引く拳法家として優秀なDNAを受け継いでおり、話の中ではこの3人の世代は北斗神拳最強の世代と言われております。
しかも、やはり北斗神拳の修業は厳しいようで逃げ出した子供もおり、最後まで残ったのが上記の三人だけであることから、常人が簡単に取得できるものでないことが分かります。
そのように簡単に取得できるものでない北斗神拳をバットは見ただけでどのようにして自分のモノにしたんでしょうか?正直この設定にはとても違和感を覚えますね。取得できたのはバットがとてつもない拳法センスをもった天才だからであると結論づけるしかないでしょう。恐るべしバット!
また、リンの両親については話では明かされましたが、バットの両親については何も明かされておりません。もしかしたら、バットの両親は実は北斗神拳やそれに並ぶ拳法使いであり、彼らが出てくるストーリーを作者は予定してたのかもしれませんね!
ラオウVSカイオウ!
ラオウとカイオウは実の兄弟。しかも、二人は話のなかで大ボスとしてケンシロウの前に立ちはだかる。
物語では、カイオウ登場時にはラオウは無くなっており、二人が直接対決するような描写はない。ここでは、もし二人が対決したらどちらが勝つのか?それを考察しようと思います。
まず、ラオウは北斗神拳の使い手で、典型的な剛の拳の使い手として描かれています。また、闘気を用いた戦いが得意で、闘気を飛ばして相手にダメージを与える「北斗剛掌波」が得意技である。
一方でカイオウは北斗琉拳の使い手であり、魔界に入るくらいこの拳を極めているため体はつねに魔闘気に覆われている。そして、得意技は魔闘気で空間を歪め、相手の周囲に無重力空間を作り出し、相手の動きを止める「暗琉天破」と、ラオウの「北斗剛掌波」同様に闘気を飛ばして相手にダメージを与える「暗琉霏破」。
これらのラオウとカイオウのスペックを比べた限りですと、やはり僕はカイオウの方が一枚上手なのではと思います。
まず、カイオウは「暗琉天破」で相手の動きを止めることができます。主人公ケンシロウもこの技を所見で見破ることができずに初戦ではカイオウに敗北しております。おそらくラオウも初見ではこの技を見破ることができずにまともに受けてしまうでしょう。
しかも、カイオウはラオウに比べて自分の有利なフィールドにケンシロウを誘い込んだり、ヒョウを魔道に導くために実の妹を手にかけたりといった、直情型のラオウよりもズルが効く性格であることがわかります。
なので、ラオウはカイオウのめぐらせた知略に苦戦するのではと思います。
以上の点を踏まえるとラオウはカイオウに敗北するのではと思います。しかし、作者はラオウが大好きです。ですので、おそらくそのような対決が描かれた場合、ラオウに補正がかかりラオウとカイオウが互角の対決をする熱い展開が描かれることでしょう!是非見てみたいですね!
トキVSカイオウ!
ケンシロウの兄であるトキとその実の兄であり修羅の国編の悪役であるカイオウ。
本編では実現しなかったのですが、トキとカイオウがもし直接対決したら?その展開について考察していきます。ちなみに今回は死の灰を浴びて病気になっていないトキとカイオウが戦った場合について考えてみと思います。
まず、トキは北斗神拳の伝承者候補であり、ケンシロウ・ラオウとは違い相手の技を受け流す柔の拳の使い手です。しかも、その気になれば剛の拳も使えると器用であり、ケンシロウに死の灰を浴びてなければ伝承者はトキであるはずだったと言わしめる実力者。
一方でカイオウは北斗琉拳の使い手であり、魔界に入るくらいこの拳を極めているため体はつねに魔闘気に覆われている。そして、得意技は魔闘気で空間を歪め、相手の周囲に無重力空間を作り出し、相手の動きを止める「暗琉天破」と、ラオウの「北斗剛掌波」同様に闘気を飛ばして相手にダメージを与える「暗琉霏破」。
たしかに、カイオウの「暗流天破」は厄介ですね。ケンシロウも初見ではこの技にやられ敗北しています。
しかし、僕はトキはこの技を初見で見破り、受け流せるのではと思います。
理由はトキが柔の拳の使い手であるからです。ケンシロウは、二戦目では「暗琉天破」を食らった時に空間中で体を回転させ遠心力を作り出し回避しております。(正直どうしてこのようにして回避できるかはわかりません)。もしかしたらトキの柔の拳の技でケンシロウと似たような感じでこの技を初見で受け流すとこは十分に考えられます。
また、トキは鋭い洞察力をもっておりケンシロウが初見で敗れたサウザーの弱点も見抜いているようでした。そのような点からもトキは洞察力を発揮し、「暗琉天破」を受け流せるのではと考えられます。
また、トキの洞察力はズル賢いカイオウのトリックを破るのにも十分発揮されることでしょう。
以上の点より、カイオウはトキと相性がとても悪く、健康な状態のトキと戦ったら敗北することでしょう!
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