メインキャラクターや著者から学べること - 掟上今日子の推薦文の感想

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

掟上今日子の推薦文

5.005.00
文章力
5.00
ストーリー
5.00
キャラクター
2.50
設定
5.00
演出
5.00
感想数
1
読んだ人
2

メインキャラクターや著者から学べること

5.05.0
文章力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
2.5
設定
5.0
演出
5.0

目次

本作のシリーズの主人公のキャラが本当に探偵向き

まず掟上今日子の事件が解決できた時は必ず黙っていて、相手に聞かれた時だけ決まって「はい、僭越ながら」という謙遜めいているコメントから事件が解決されたという終止符が打たれる。またこのメインキャラクターの探偵の記憶が戻らず毎日リセットされる理由もずーっとわからずじまいである。しかし1日しかないからこそ史上最強の守秘義務で1日で解決するという意欲を湧かせる。他の探偵は記憶することができるため彼女のように速く解決できないし、守秘義務も100%というわけではない。探偵はやはり守秘義務が命として信頼関係から成り立つ仕事であるから、守秘義務を守れることほど信頼関係を強く築くことができる証拠はない。探偵とは何が大切なものであるよのかよく掟上今日子が物語っている。でも人間って思考力か記憶力をどちらか上手く使って好きな職業や向いている職業に就く。このキャラの記憶力が充電式であっても、このキャラの思考力はいつもスペースシャトル(どのものにも増して最速)並みであってもいいと言える。足りない能力は他方面で補うことができる。

時間というものがどれほど大切か記憶がどれほどありがたいかわかる

本作の主人公である探偵は自己の知り合えた情報は全ては寝たら頭の中で理由はわからずともリセットされるようになっているが、このメインキャラクター探偵の身に起こっている状態から、記憶が喪失することはそうそうないけど、いつ自分が死ぬのかわからないから1日1日を大切に過ごすことが大切なことであるということを改めて考えさせられる話であると言える。かといって私たちの時間は無限かと言えばそうではなく、誰もがわかっている通り24時間しか1日はなくそこから考えても時間を無茶苦茶に使うのは無駄という他ない。暇つぶし一つも何か意味ある行動に変えるべきである。また記憶というものは認知症にかかればくるってどうにでもいいようになってしまい、人に迷惑ばかりかけることになってしまう。人に迷惑ばかりをかけることが一番辛いことではなく、この時は自分の記憶というものが自分の中で存在していないに等しい状態になっているということである。ほとんどの人が頭の回転が速く回るわけではないので、記憶に頼ることが多いだから記憶を上手く使ってあげる方法を使い記憶というものを有効に使っているからこそ、記憶によって私たち人間は生かされているのであると言える。であるから記憶はとても私たちの能力でなくてはいけないとてもありがたい存在なのである。

この著書を著した人の考え方がわかる

この作品の中でこの著者がどこから拾ったかわからないが、その名言がでてくるのである。例えば天才ということがテーマで芸術家たちの間で事件が起こり、天才とは常人の想像を絶する努力することができる才能が与えられそれを必要とするものであるということである。普通の作家は自分の作中の中で自分の言い表したいことがないが、ためらっているのかそれとも他の理由なのかよくわからないが表現の自由が許されているからこそ自分の考えていることを表し、自分という存在を表していっていると言える。つまり作家というのは、自分自身の考えが世間にも認められるほど主観的にも客観的にも好きなようにものごとを見ることができ、表現することができるスペシャリストといっても過言ではない。作家の中にはいつも日常生活では自分の言いたいことを上手く言う機会に恵まれていないから文章で表現していくことによって今までの自分を変えるチャンスとしている人もいると言える。人によって表現方法は様々であり、自分のことを知ってもらうことには必ず表現というものが伴ってくる。誰かの真似ではなく自分のオリジナルを表現する時に相手に強く影響を与えることができると言えるものである。

総まとめ

これら全てのことからこのシリーズは史上最強の守秘義務を確約するメインキャラクターの探偵が、人並み外れて頭脳明晰で、数々の難事件を解決していくことにより自分自身の価値を見出すとともに売り出していて、私たちがこの主人公であるキャラクターから学べることは、現実でも時間というもの誰もがわかっているように有限であるということと、記憶というものが自分の生活の中で今までどれほど生活を助けてきたものであるのかということで、記憶というものがなければ私たちは好きなことをすることができず、記憶によって社会は成り立っているからこそ、記憶というものがいつもの単なる道具とかメカニズムの一つとしてではなくありがたいと思える存在である。また作者はこの作品の中で、天才ってなんであるのかを詳しく教えていて、こういう考え方を持っているからこそ読者をドキドキ、ワクワクさせられるような文章が書け、ストーリーが書け、世間の幅広い人にも認められよく読んで貰える本というものが出て行くのだなと言える。作者の考え方を表わせることはこの時代の象徴である。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

関連するタグ

掟上今日子の推薦文を読んだ人はこんな小説も読んでいます

掟上今日子の推薦文が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ