謎解きの魅力♪
主人公のお嬢様で刑事の麗子と、執事である影山で様々な事件を解決していきます。
麗子の世間知らずさを執事である影山が上から目線で指摘するやりとりがとても面白いです。
少し死体などのグロテスクを含むシーンは少しあるものの、分かりやすい回想です。子供と見ても、笑いどころが、すごくあります。
上司である風祭警部とのやりとりも見所のひとつ。
事件がある度に、「はいはいはいはいー」という独特の言い回しで、あたかも全てを解ったかの口調で麗子と影山との会話に、踏み込んで来るところが毎回面白かったです。突拍子もない単純な謎解きが微笑ましいです。
風祭警部は麗子の正体を知らない!
麗子は刑事でありますが、刑事のときはいつも黒いスーツに眼鏡をかけているため、風祭警部は麗子がお嬢様だと全く気付いていないので、時々遭遇してしまうと、ほうしょうれいという、麗子が外国人を名乗りおもしろおかしいです。その為に、麗子と影山が繕うところが土壇場なのに、サスペンスのシリアスさもあって面白いです。
麗子がお嬢様であることから、とても可憐でおしゃれな所も女の私には綺麗で憧れます。パーティなどのシーンは、宝石もすごく綺麗。女優帽が似合う北川景子さんも見所です。
いつも影山が調理する料理を前に謎解きを始めていきますが、前解決に行き着いていない麗子の回答にドSな口調で突っ込んでいく、影山役の桜井翔さんのかっこよさに子供と釘付けになりました。
どんな犯人にも、ブレず、動じない影山の淡々と冷静に着実に犯人を追いつめていく。そこにある人間ドラマも見所のひとつでした。
麗子の回想がいつもコミカルなマンガ風に表すシーンは、監督の個性を感じました。他の刑事ドラマにはない、面白さがありミステリーとコメディの要素が絶妙でとても面白いです。
事件の犯人はさまざまな職業と特徴がはっきりしていて、精神的視点から入り込んで見いることができました。簡単に解けないところが麗子と、影山と一緒に考えているかのような感覚になって、予想外な糸口が隠されているのがまた魅力的でした。
脚本の観点でも、影山の理屈っぽい話し方や、しかしながら…と言った丁寧語も素敵だと思います。普段方言を聞きなれて生活している日常から非日常で謎解きならではの世界観がたのしめます。麗子の話口調も、身ぶりも腰に手をあて、いかにもお嬢様チックで分かりやすいです。そしてその姿が北川景子さんにすごく似合っています。
配役としても、女優の中でも容姿端麗である北川景子さんは、麗子のしたたかで、どこか守りたくなるようなイメージにピッタリだと思います。影山の執事役の桜井翔さんは、人気グループ嵐の中でも、慶応大学出身で、実際にも高学歴ですし、知的なイメージで、男性にも人気で、美男子そのもので、女性の想像する執事のイメージにもピッタリだと思います。完璧主義な役柄でもありますし、しかし、少し訳ありな陰の部分も持っていて、登場人物としても興味深いです。普段、桜井翔さんは眼鏡をかけていませんが、タキシード、スーツ姿に、眼鏡をかけていて、いつもと違う桜井翔さんが見れるのも引き込まれていく要因にもなりうると考えます。
影山の「お嬢様の目は節穴ですか?」や、「お嬢様はアホーですか?」と言った頭から離れない台詞が毎回あり、コメディな部分も兼ね備え、賢そうな執事の出で立ちとのギャップも面白いです。
風祭警部は、刑事でありながら、中堅層の車会社の御曹司であり、いつもいかにも、胡散臭い様な白いスーツを着ていています。それを着こなせる椎名桔平さんは、とてもスタイルがいいので、役にもピッタリだと思います。口調がコミカルで、自慢が多くて自分が一番だと思っているみたいな雰囲気がとっても面白いです。そのわりに周りをみていて、時々いいことを言う…そういったギャップもキャラクター設定がしっかりしていて、それを表現していく台詞作りは、すごいと思いました。
他にも女性警察官も少しセクシーで、脇役ながらも、特徴があります。
美術的な観点では、麗子の家が、生粋なお金持ちのイメージそのものです。いつも出てくる、お食事する部屋が、少しレトロでクラシカルな光沢のある綺麗な家具類に囲まれていて、食器類も高級感があり、庶民の憧れです。ただ食事をするだけの時間においても、麗子のお洋服が毎回違っていて、とても素敵です。それもとても見所だと思います。
音楽についても、挿入歌の倖田來未さんのリズム感がテンポいいし、明るい音調が謎解きの話にすごく合います。主題歌である嵐の歌も、歌詞の世界観とドラマの雰囲気がマッチしていて、謎解きと言えばこの曲と言うほど、1度聞くと頭から離れなかったです。
そして、区切り区切りに、倖田來未さんの曲と共に流れる絵が、印象的でおしゃれでした。
大体の話は、2話がづつくらいで、完結しており、見逃した時があっても、解りやすかったです。家族で見ても、安心して楽しめる作品です。
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