女の子が憧れる女の子は「強い女の子」だ!
個性的なファッション~ファンタジー活劇だから!
最近はなんだか減ってしまったような、ファンタジーな冒険といったらこれ!と言いたくなるファッション…マントをなびかせるの!とOPの歌詞にも使われていますよね。腰には剣を携え、不思議な魔法のバンダナを身につけ、グローブをして、大きな宝石がキラキラと煌く。自分の現実と遠い世界の不思議な人物に、それはそれは憧れたものです。
ファンタジーをファンタジーとして感じられるには、アニメでは特に、視覚の情報が重要です。いちいち横に説明書きを載せておくわけにもいかないアニメで、世界観にいかに引き込むかという場面において、服装のデザインというのは、見る側にとっては意識する以上に重要な情報となるのです。
リナの服装は、ぴったりとして動きやすそうなローブと、魔法使いらしい真っ黒なマント。飛んだり跳ねたりが多いアクションのたび、あのばさっ!と翻るマントの裾にたまらなく憧れたものです。ファンタジーなのですから、現実とは違うインパクトはとても嬉しいものですよね。
表情は思いっきりが基本~どんな気持ちも全力で表現!
リナの表情はいつも思い切りがよくて、思わず一緒に叫びたくなる魅力を持っています。嬉しくても、楽しくても、ピンチでも、どんな場面でも、あのストレートな表情に素直に共感できてしまうのも、この作品の魅力のひとつだと思います。
現実の生活では、なかなか思っていることを素直に表せる場面がありません。お行儀よく笑い、場をわきまえて行動することを、現代は知らず知らずのうちに学習しながら育つ社会になっています。ファンタジーというのは、現実とかけ離れた世界。だからでしょうか、こんなにもリナの感情が心地よく伝わってきてしまうのは。敵を倒した時の爽快感、お宝を手にした時の高揚感がすごすぎて、一緒に満面の笑みを浮かべてしまうのです。
ストレスの溜まる現代社会だからこそ、時にはこうして素直な感情を爆発させる場が必要なのではないでしょうか。リナと一緒ならば、きっと心からの笑顔を出せるはずです。
強い女の子は素敵だ!~ヒロインだからって手加減無用
ヒロインといえば、守られる立場という認識が広くあるかと思います。もっと時を遡った作品であれば、男性を影から日向から支える、献身的な女性像を容易に思い浮かべられるでしょう。
しかし、リナにそんな常識は通用しません。
盗賊狩りを趣味で行い、ドラゴンもまたいで通る強さ。おまけに奪った宝石も自分の魔法で再加工を施し、どんどん儲けようと貪欲です。肉をほおばれば輪郭崩壊しますし、仲間たちと醜い食事争いをすることは日常茶飯事な彼女。彼女を見て、私は思うのです。「なんてすがすがしく魅力に溢れているのか!」と。
私が女性だからなのかも知れませんが、個人的には守られるだけのヒロインよりも、自分の言いたいことを言って、やりたいことをやるヒロインの方が好きです。周りに流されるのではなく、自分がこうしたいからする!と決定できるヒロイン…それは、私からすれば、もはや憧れの領域です。冒険だって商売だって、したいと思えば自分ができる!と思わせてくれるのです。
こう考えてみると、スレイヤーズは冒険ものですが、より女性に観て欲しい作品かもしれません。自分で自由に冒険できる強い女性を見るのは、気持ちがいいですよ!そして、思いっきり敵をやっつけるところを見て、思い切りスッキリできます!
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