ストーリーなんてかっこいいんだからどうでもいい - ハーレーダビッドソン&マルボロマンの感想

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ストーリーなんてかっこいいんだからどうでもいい

3.53.5
映像
1.0
脚本
1.0
キャスト
5.0
音楽
3.0
演出
5.0

目次

冒頭のつかみからしてかっこいい

モーテルからのワンシーン。独立記念日の夜。外の喧騒をよそに一人たばこに火を灯すハーレー(ミッキー・ローク)。取り出したのは、過去を思わせる恋人との写真。一夜をともにした女性をベッドに寝かせたまま革ジャンを着込んで夜の街に愛車を走らせます。この間、セリフは一切なし。目に残るのは、革ジャンを着込む前のロークの引き締まった体型とハーレーの流線型のフォルム。そして耳に残るのはハーレー独特のエンジン音と”Wanted Dead or Alive" / ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)。ここまででごはん三杯は軽くいけちゃいます。(なんのこっちゃら・・・)

このバイク、実はミッキーローク自身の愛車(Black Death 3)だそうで、自分のバイクとの共演が映画の出演の条件だったのだとか。当時は、映画で使用されたバイクをモデルにアメリカンバイクのカスタム車が一世を風靡しました。レプリカ名はハーレーを「ハーレー仕様」とするとややこしかったのか世間では「マルボロマン仕様」と呼ばれていたようです。

セリフがいちいちかっこいい

主人公の二人は決して完全無欠といったわけでなく、定職にもついていない中年おやじ。
仲間を助けるための問題解決策は銀行強盗だったりするありさま・・・

でもこの映画、劇中のセリフがかっこいいのです。
ミッキーロークの
“It’s better to be dead and cool, than alive uncool.”「ダサく生きるより、クールに死のうぜ。」

や、
”If I had a nickel for every time some piece of shit pointed a gun at me, I'd be a rich man.”「銃を向けられる度に5セントもらってたら、今頃大金持ちだぜ」

ドンジョンソンの
「親父がこの世を去る前に言ってた。バスと女は追いかけるな。必ず置いてけぼりを食う」
など。

また、久しぶりの再開にマルボロマンがハーレーに尋ねます。
「今までどうしてたんだ?」
”I've been thinking about my life”「人生について考えてたよ」

なんかは、もう渋い・・・渋すぎるぅ・・・

作品の背景

日本人としては、悪役側の設定が日系企業だったり、壊されるバイクがカワサキのものだったりと本作が作られたタイミングでの日米の関係が垣間見えたりして、そんな目線で見返すと別の面白さを楽しめる作品でもあります。

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