白いドレスの女のあらすじ・作品解説
「白いドレスの女」はローレンス・カスダンによる初監督作品で1981年に制作されたアメリカ映画である。主演ネッド・ラシーンにウィリアム・ハート、白いドレスの女マティ・ウォーカーにキャスリーン・ターナー。ストーリーはその年に異常気象となった暑いフロリダ。弁護士のネッドの頭には白いドレスの女の影が離れないでいた。海岸沿いで出逢ったセクシーな謎の美女マティに一目で惹かれてしまう。どうしても彼女のことが忘れられないネッドは、彼女の言葉を元に自宅を探し当ててしまう。彼女には資産家でずいぶん年上の夫がいることを知るが、夫の留守中に会うようになり情事を重ねるふたり。やがて二人は夫の殺害計画を企て、事件へと巻き込まれていく。悪女に翻弄されていく男の姿を描いた作品。視覚と聴覚を刺戟するエロティックな演出、後に多くの作品で活躍するキャスリーン・ターナーのデビュー作でもあり、官能的な大人の女の魅力とともに、ビリー・ワイルダー監督の映画「ファム・ファタール」にも影響を受けたとされるサスペンス映画の傑作。
白いドレスの女の評価
白いドレスの女の感想
狂おしいほどの妖しさと流麗なタッチの映像が観る者のハートを熱くする、官能美あふれるサスペンスの秀作 「白いドレスの女」
この映画の原題は「BODY HEAT」。この映画の素晴らしさは、全てこの言葉に集約されていると思う。我々観る者のハートを熱くさせるほどの官能美が、この映画の全編を通してたち込めているのです。この「白いドレスの女」の作品の完成後、監督、脚本のローレンス・カスダンは会心の笑みを浮かべたに違いありません。舞台となるのは、真夏のフロリダ。事件の起こったその年の夏は、特に蒸し暑かったという、滑り出しの設定が抜群にいいと思います。主人公の弁護士(ウィリアム・ハート)は、親友の検事とともに、いきつけのコーヒー・ショップで、暑さを嘆いていた。原題は「BODY HEAT(熱く火照った体)」だが、滑り出しのこのシーンが、この映画のラストを暗示します。暑さに耐えきれず、涼しさを求めて海岸の野外コンサートに出かけた弁護士は、そこで白いドレスを着た女と出会います。栗色の長い髪の毛をした女(キャスリーン・ターナー)は、弁護士を誘うかのよ...この感想を読む
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