酒のほそ道のあらすじ・作品解説
酒のほそ道は、週刊漫画ゴラク(日本文芸社)で連載されているラズウェル細木による漫画作品である。1994年から同誌で連載を開始したこの漫画は連載1000話を越えており、2015年までに単行本37巻が出版され、2012年時点での単行本累計発行部数600万部を数える。2012年には第16回手塚治虫文化賞において短編賞を受賞。 この漫画は、とある企業の営業として働く、酒好きのサラリーマン・岩間宗達を主人公とし、同僚、上司、友人、飲み屋の仲間らと酒を酌み交わす姿を、庶民的な視点から愛嬌たっぷりに描く作品である。短編形式で展開するストーリーは、同僚との飲み会、女性とのふたり飲み、自宅でのひとり晩酌、そして出張先で地のものを堪能する、といった酒を飲む様々な情景を舞台に、そこでの呑兵衛っぷりを人間模様と季節感に絡めて進行する。また単行本には、簡単つまみレシピや各回のテーマに関するエッセイ、取材レポート、有名人からの酒をテーマにした寄稿文なども収録されている。
酒のほそ道の評価
酒のほそ道の感想
お酒がある日常を描いたマンガ
ラズウェル細木先生によるほろ酔いグルメマンガです。主人公のサラリーマンである宗達が、酒屋や自宅などでお酒を飲んでいる場面をキャラクターたちの会話で盛り上げるという、まるで自分がその場にいてお酒を飲んでいるような気分になれる作品です。このマンガの最大の売りは、小難しいことを考えずに読めるということで息抜きには打ってつけのマンガだと言えるでしょう。実際私自身はお酒を飲まないのですが、この作品のファンであり新刊が出る度に欠かさず購入しています。もっとも最初のうちは絵柄もストーリーも若干いまいちなのは否めず、作風が安定するのは6、7巻あたりからでしょうか。