今までみた映画で一番のラブコメ - ５０回目のファースト・キスの感想

毎日がファーストキス

ルーシーは事故で記憶障害を抱える女性でそんな彼女に一目惚れし幸せになる道を一緒に探す元プレイボーイな男ヘンリーとの恋物語。この映画は本当に大好きで何回もみています！ルーシーは事故後の記憶が一日しかもたいないのですが、そんなルーシーに毎日あの手この手で話しかけ知り合いになるヘンリーの根性！そして彼女に毎日恋をさせ、そしてルーシーにとってのファーストキスを何回も。なんてロマンチックな物語なんだろうっていつもみるためにきゅんとしています。毎日同じことを繰り返し自分に記憶がないことを悟ってしまうとパニックになってしまう彼女との関係はとても並大抵の愛だけじゃ絶対に作れません。結末は知っていても二人の心境を考えちゃうと、お互い好きなのにヘンリーの幸せを願って日記を二人で燃やす場面は何度みても切なくなります。

家族と周囲の人の愛

この映画で好きなのはロマンスだけではなく家族や友人などからの愛を感じるところでもあります。元々ルーシーとヘンリーが出会ったのは事故から1年後のこと。つまりその間は家族やいつも行くカフェの方の協力がすごくあったんですね。ルーシーが何事もなくその日が終えられるように、毎日繰り返し同じことをしてあげる家族の姿がとても切ないし愛を感じます。ルーシーが描いた絵を毎日白いペンキで塗り直す様子は、ルーシーの記憶がまた白紙に戻ることを描写しているようで……。でもたまにはバレてしまうこともあり、パニックになってしまうルーシーを見守るしかない周囲は大変心が痛いと思います。ルーシーは明るく正義感のあるかわいらしい良い子ですから、皆にとても好かれるんでしょうね。こうやって協力してくれる人が多いのは、ルーシーだからこそだと思います。

セイウチやペンギン

コメディ担当といってもいいんじゃないでしょうか(笑)切ない場面がけっこうこの映画は多いんですが、暗くならないのはコメディ部分もしっかりしているから。とくにペンギンやセイウチの演技はとてもこの作品の良いアクセントになっていたと思います。思わずクスッと笑える場面があることで、より切ない場面は強調されるしギャップがでて良いです。また動物以外でも今回はヘンリーどんな方法でルーシーに声をかけるんだろうっていうのが、見ていてとても面白いですよね。ヘンリーの楽しませようっていう性格が本当に好きですし、真っ直ぐで見ていてとても素敵です。こんなにラブコメのバランスが良い映画はなかなか作れないと思うので、すごいなって思います。