承太郎、徐倫の犠牲も本作で報われている? - スティール・ボール・ランの感想

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スティール・ボール・ラン

4.834.83
画力
4.92
ストーリー
4.58
キャラクター
4.92
設定
4.75
演出
4.92
感想数
6
読んだ人
10

承太郎、徐倫の犠牲も本作で報われている?

4.54.5
画力
4.5
ストーリー
4.5
キャラクター
4.5
設定
4.5
演出
4.5

目次

相変わらず、走りながら考える荒木飛呂彦

ジョジョの3部以降、スタート時点のキャラや能力はどこに行ったんだ?ということがしばしばだが、この作品については方向性すら違っているように見える。

3部ではスタープラチナが承太郎のコントロール下にないとか、ディオが念写しているとかは有名だし、4部の岸部露伴は登場時はどう見ても変態だ。5部のブチャラティもそう。

しかし本作は、たぶんだがスタンドバトルレースものとして始まったのではないかと思う。レースは最後までなくなりはしないが、バトルの目的は聖なる遺体集めになる。これは考えた上のことだろうか?開始当初は掲載誌が週刊少年ジャンプだったが、月間のウルトラジャンプに移行したことの影響なのか、内容を変えたために移行したのか、は不明だが、ともかく路線変更しているのではないか、と私は見ている

ジョジョ第7部と正式に表記するのも途中からなので、セールス上の理由もあったのかもしれない。

スタンドはちょっと原点回帰?

第6部ストーンオーシャンでは後半スタンド能力が拡大しすぎて世界中に影響を及ぼすレベルの「ボヘミアン・ラプソディー」「メイド・イン・ヘブン」などが登場し、荒木氏がかねてから言っていた「人間賛歌」が薄れているのでは?と危惧していた。承太郎は徐倫を生かすために、徐倫はエンポリオに希望を託し死んでいく、というシーンは確かに「人間賛歌」かもしれないがやはり敵の能力が巨大すぎるのは面白くない。射程距離の法則もなくなってるし・・・

そういう事も含めて本作では限定された空間での直接戦闘にこだわっている、と私は分析している。

その裏付けとして数キロ以上の範囲を同時攻撃できるような能力は本作には登場しない。大統領の次元を移動する能力も並外れているが、移動の出入り口は挟まれたその場所だけだし、攻撃そのものは殴る蹴る銃撃などに頼ったものだ。遺体によって発現した敵の攻撃を他者に飛ばす能力(効果かな?)も防御の結果遠くの人が迷惑をこうむるのみで、どこに影響を与えたかも不明なので攻撃には分類されない。

ジャイロの鉄球もそうだろう。作中で解説されてもいるが、鉄球による攻撃は「技術」であり、修練によって高められたものだ。それに自信があってのことだろうが、一度は遺体の力で「スキャン」の能力を身に着けるが惜しげもなく手放している。

大統領のD4Cも無敵ではなく遺体による攻撃をよそに飛ばす能力がなければ、ディオにほぼ敗北してもいる。

能力だけでなくその使い方、判断力、覚悟によって勝利をもぎ取る。これぞジョジョバトルである。

実は少ない「感動できるラスト」

ジョジョではどのパートも衝撃的なクライマックスを演出している。1部は当時としては珍しい主人公の死と見知らぬ赤ん坊を助けエリナに託すヒーロー性。2部は比較的わかりやすいハッピーエンディングだが、勝利そのものはかなり偶然性が高いし、スージーQと結婚している、というのも驚きだった。3部はラスボスには完全勝利しているが主要キャラの半数が死ぬこと、一度は死んだジョセフをよみがえらせる機転が見事。4部に至っては主要味方キャラがキラークイーンの能力によって一度は全滅するも小学生の勇気に助けられ勝利。5部はすごい能力を手に入れての完勝とヒーロー物の王道っぽいが、その後「運命の奴隷」というエピローグを入れることで「死が決まっていたとしてもそこに至る過程が生きた価値を変える」というメッセージを残している。5部も大好きなパートで語りたいことは山ほどあるが、7部について語る枠なのでここではこのくらいにしておく。6部は世界一巡というなんだかよくわからないけど衝撃で言えばシリーズ最大級。

そしてこの7部、主人公二人は直接戦闘では敗北しており、比較的戦闘に参加していなかったルーシーが自分の能力ではなく物語上の設定を生かして勝利する、という図式は6部のエンポリオに似ている。

しかし、なんじゃそりゃ?感がある6部に比べて、カタルシスの度合いはシリーズ随一と私は思っている。主要キャラが死とともに勝利へのヒントや足がかりを残していくのは3部、6部に通じるが唯一のパートナーと言っていいジャイロの死とその後のジョニーの心理描写の書き込み度合いは他の章とは比較にならない。

6部までは「誇り高いジョースターの血統」という縛りがあったため、主人公たちは時に悪態をついたり一時的に逃げるなどはあっても自分だけの利益を求めることはなかったが、本作のジョニーは何度も「自分だけ助かる道」を考えるし、自分が求めるもののために犠牲が出るのもやむなし、という態度を見せる。そのジョニーが、レースの勝利や遺体をあきらめてもジャイロをよみがえらせることだけを考える大統領との最後の心理戦は、ほかの章にはない人間ドラマを描き切っている。

6部のラストと図式が似ていると書いたが、時間を高速で早送りしての世界一巡、という突飛さには全く感動できなかった。これはおそらく次作を書くにあたって限界に達していたジョジョ世界を再構築するために作者が取った手段なのだと思っている。言い換えれば営業的に先につなげるために6部は犠牲になった、ということだ。

それを受け継いでの7部と考えれば、ある意味大統領への勝利はジャイロの犠牲だけでなく、承太郎、エルメェス、アナスイ、徐倫の犠牲によっても成り立っているといえる。

これらを踏まえて再読するとシリーズ最高のラストシーンが更に価値あるものに見えると思う。この7部は私にとって5部と並ぶ普及の名作である

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すごい言葉はない

ジョジョの奇妙な冒険のためのソフトリセットとして機能し、鋼球の実行は、オリジナルと大胆な方向に物語を取ります。 しかし、それは動作しますか? ああ、私はからかっている誰ですか? 私はまっすぐに行くつもりです。私はスチールボールランは、私が今まで読んだ中で最大の書かれた作品の一つであると考えています。私は鋼球の操業に非常に、非常に遅い開始があることを是認する。 実際には、スタンドは20章のようになるまで導入されていません。 それは別のことです:鋼球の実行はshounenの代わりにseinenです。 つまり、各章の長さは、以前のJojoパーツの20ページの長さの章と比較して35から60ページの範囲です。 これは最初は困難に見えるかもしれませんが、Steel Ball Runに投資すると、これまでの最長のJojo部分であるにもかかわらず、物語が短すぎるように感じます。 スティールボールランはまた、その戦いでジョジョの式を変更します。 スタンド...この感想を読む

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どのような迂回路

マイルドネタバレ! 何かを言わずに物語やキャラクターについて話すのは難しいです。.."鋼球の操業についてのそう誇大宣伝は何であるか。「読んでいない人がよく答えを不思議に思う質問です。部分は基本的にスタンドを取り除き、スタンドの能力に焦点を当てているので、実際のスタンドよりも戦っている場合はユーザーが増えます。 銃は実際にはしばらくの間シリーズで初めて脅威であり、スタンドは非常に弱いので、ジャイロはその部分全体にスタンドを持っていません。 主な悪役との戦いも非常によく行われ、両側は興味深い能力を持っています。 ジャイロとジョニーの友情も非常によく行われ、両方が好感の持てる文字です。Andd"なぜ鋼球の操業はとてもよいですか。"それは全体のサガの中で最も成熟して書かれたジョジョの物語の一つです。 それはかなり暗く、道徳的な立場で最も良いジョジョと考えることができるものを特徴としています。 それは世界を救う...この感想を読む

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ピザモッツァレラ

ジョジョの奇妙な冒険シリーズ、戦いの傾向の古典的な第二弾以来、ジョジョは常に偉大な漫画となっています。 それぞれの個々の部分は、偉大な文字、説得力のあるプロットポイント、面白い喜劇のシーン、そして悲痛な悲劇の茄多を備えています。 第6部の最後のパネルが完全に見えるように、誰もジョジョの奇妙な冒険がすべての時間の中で最大の漫画の一つであることを否定することはでしかし、私はなぜジョジョの奇妙な冒険が素晴らしいのかを伝えるためにこのレビューを書いているわけではありません。 そして、ジョジョの奇妙な冒険が傑作である理由を理解するためには、まずほとんど誰もが認める最大の物語アークを分析する必要があります:鋼球ラン。 Jjbaフランチャイズのこの第七の物語のアークでは、荒木は漫画業界の最高の階層で三浦と浦沢のようなものに加わります。ストーリー:10スティールボールランは、二人の主人公、ジョニー Joestarとジャイ...この感想を読む

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