色っぽいシャーマニックプリンセス - シャーマニックプリンセスの感想

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シャーマニックプリンセス

3.603.60
映像
5.00
ストーリー
3.00
キャラクター
3.00
声優
2.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

色っぽいシャーマニックプリンセス

3.63.6
映像
5.0
ストーリー
3.0
キャラクター
3.0
声優
2.0
音楽
5.0

目次

作品タイトルと内容

作品タイトルの「シャーマニックプリンセス」ですが、分解して考えたいと思います。「シャーマニック」と「プリンセス」というように2つの単語から成り立っている言葉です。そして、「プリンセス」は耳にする機会の多い単語だと思います。意味することは、王妃や王女、王位継承権をもつ人物を指す言葉です。次に、「シャーマニック」という単語です。「シャーマニック」とは「シャーマン」の変化系の言葉です。そして、「シャーマン」という単語から、僧侶のようなものを漠然とイメージしてしまいます。しかし、本来の意味は少し違うようです。

シャーマンとはトランス状態に入って超自然的存在(霊、神霊、精霊、死霊など)と交信する現象を起こすとされる職能・人物のことである。(参照:Wikipedia)

上記の内容が、「シャーマン」という言葉における定義のようです。アニメ本編における主人公ティアラ、そして、登場人物レナの存在は、まさに「シャーマン」ではないでしょうか。魔法使いのイメージが先行しますが、使用する魔法は、召喚術に特化しているように感じられます。そして、アニメ本編では分かりづらかったですが、主人公ティアラは王位継承権をもった存在です。作品タイトルの「シャーマニックプリンセス」とは、主人公ティアラを指した言葉だと考えられます。ただ、ティアラにしても、サラにしても、衣装がセクシーで、お色気ムンムンなキャラクターデザインです。「シャーマン」という神聖な存在とイメージは合致しません。また、「プリンセス」という印象が合致するようなキャラクターデザインでもありません。とても、胸を強調したキャラクターデザインが成されていたように感じられます。特に、ティアラに関しては、名前が示すように、プリンセスなので、それを意識したキャラクターデザインがされていても不思議ではありません。むしろ、ティアラがプリンセスなのか、分からないようなキャラクターデザインになってしまっているように感じられます。外見をお色気系にしてしまっていることに違和感があります。しかし、これは意図的なものだったように思います。ティアラの存在から、敢えて、プリンセスの印象を消しているように思うのです。そして、アニメ本編で、中盤以降に明らかになるような作品づくりがされていたのではないでしょうか。観る側に、意外性を感じてもらう為、意図的にお色気系のキャラクターデザインをされていたように思います。もちろん、読者・視聴者サービスであったことも間違いないのでしょうけど(笑

男女の力関係について

「シャーマニックプリンセス」というOVA作品において、女性が強い作品だといえます。ひょっとしたら、男性が「シャーマン」であることも考えられるので、世界観において、女性の方が強いとは言い切れません。しかし、「シャーマニックプリンセス」に登場する男性キャラクターの情けなさにはガッカリさせられる面は強いです。アニメ本編を観ていると、その観点では、悲しい気分になってきます。個人的な感想としては、もう少し頼れる男性キャラクターが登場して欲しかったです。主人公ティアラが想いを寄せる登場人物に、華月(かげつ)というキャラクターが居ましたが、頼りになる人物像ではなかったように感じられます。華月が「シャーマン」であっても、物語として成り立ったように思います。何故、華月をあのように中途半端な存在にしてしまったのでしょうか。単純な力だけではない部分で、男らしさを表現したかったのでしょうか。華月を見ていると、そのように感じられます。

不思議な時系列

「シャーマニックプリンセス」を観てて、ずっと分からなかった部分です。
OVA作品として、全6巻で構成されています。そして、1~3巻の前半部分、4~6巻の後半部分の時系列が、まるっと逆に構成されているのです。時系列の順で観るなら、4~6巻を観て、1~3巻を観るのが正しいのだと思います。なぜ、こんな構成にされたのでしょうか。私なりに考えられる理由は2つあります。ひとつ目は、前述しましたが、ティアラがプリンセスであることに意外性を持たせたかったことではないでしょうか。時系列の順に観ることで、ティアラがプリンセスであることは、序盤に分かってしまう構図になってしまいます。敢えて、順番を逆にして、後出しで明らかにされることで、観る側を驚かせたかったのだと思います。そして、そのことにより物語の面白さを意図的に演出しようとしたのではないでしょうか。「起承転結」における「転」の部分を、ティアラがプリンセスであったという事実を明らかにすることで、当てはめたのだと思います。ふたつ目に、観る側をOVA本編に惹き付けようとしたのだと思います。映像的には、解説シーンより、戦闘シーンの方が面白いように思います。やはり派手な戦闘シーンには、心踊ってしまうものがあります。特に、召喚術での戦いは、「シャーマニックプリンセス」という作品自体の面白みとして強い部分です。その部分を先出しすることで、「シャーマニックプリンセス」の世界観に引き込もうとした意図は強いのではないでしょうか。ただ、不思議な構成であることは間違いないです(笑

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