演技だとしても犬にかわいそう - 星守る犬の感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

星守る犬

3.573.57
映像
3.67
脚本
3.00
キャスト
3.83
音楽
3.50
演出
3.17
感想数
3
観た人
4

演技だとしても犬にかわいそう

2.02.0
映像
2.0
脚本
1.0
キャスト
3.5
音楽
3.0
演出
1.0

目次

良い味

西田敏行さん演じるおとうさんとハッピーとの回想シーンがとても良い味をだしていると思いました。万引き少年との話はとても切なかったです。まさかあれだけ良くしてもらったのに金を盗んでしまうとは……きっととても大変でかわいそうな生活をしてたのでしょうね。少年のその後が気になります。最後ホームレスになりだんだん冬の寒さと病気で弱っていく演技はとてもくるものがありましたね。

回想ばかり

正直回想で物語が淡々と続いていくのですごくつまらなかったです。いくら映画でも犬にボールあてたり叩いたり犬好きだからこの映画みようと思ったのにかわいそうでかわいそうで。人間の都合で振り回されている犬の映画だなって感じました。途中でお金全部盗まれた割にはガソリンも切れずに北海道までいっちゃうし、普通愛犬が手術したあと連れ回そうなんて思わないですよね。自分の死期を悟ってハッピーを譲ろうとしたのに連れてってしまうからあんなかわいそうなことに。木をぶつけるシーンとかいらなかったと思う投げても外してほしかった……。

ホラー?

おとうさんとハッピーに関係がある人を奥津に教えるように二人の幻影みたいなものが時々あらわれるのがすごくホラー的な演出であまり好きな演出ではありませんでした。奥津にそれが見えていたのがまたホラーで、現代劇の映画なのにすごく違和感がありました。奥津がそれに気づいてない設定ならまだ良かったんですけどね。

家族のあり方

だんだんおとうさんの家族の崩壊していくさまがすごくリアルでした。良い人ではあるのだけど、自己中心的な人だなって印象にしかなりませんでした。ずっと奥さんから家族から逃げていたのがよくわかります。泣けたという人がけっこう多いようですが、こういうところが前面に見えてしまっているので私はまったく感動や泣けるということはありませんでした。人とのつながりが描写されているのは良かったですけど。

有希の存在

はたして有希はこの映画に必要だったのかなって思ってしまいました。奥津が市の職員であるにもかかわらずに有希を連れ回していることじたいにもちょっと問題はあると思うのですが。ほぼ回想はおとうさんとハッピーでそこにたまに奥津の昔話が入るくらい。しかも乗せてもらってる身ですごく失礼な態度だし!ハッピーたちの話を聞いてなぜ私帰る!なんて思考になったのかちょっと謎でした。帰ったあとの家族との描写もないから学校で元気に踊ってるくらいしか(笑)

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

叶わぬ思いを願うことの意味

突然吹いた風に導き出されるかのように進むストーリー半年間飼い主が目を覚ますのを待っていたという話を遺体発見現場で聞いた男の側で突然強い”風”が吹く。すると、車の下からレシートが数枚飛ばされて現れた。風が吹かなければ決して誰にも気付かれず捨てられていた。どちらかの遺体の霊が、何かを訴えかけているように感じた。車の中に身元を明かすものが一切なかったのに、なぜその風はレシートを飛ばし何かに気付いて欲しいかのように訴えたのか。男が過去に、クロという飼い犬を亡くしていたことをまるでその風は知っているようだった。突然現れたレシートが気になりだし男は、まるで誰かに吸い寄せられるかのように旅に出る。導かれるかのようにストーリーは進んでいき、霊か何かが案内しているような演出が、私の興味を注いだ。遺体発見場所から男が見つけた小さなマスコット人形だけが全てのことを知っているのだろう。車の1番前にぶら下げていた...この感想を読む

4.54.5
  • りかりか
  • 164view
  • 2042文字
PICKUP

家族愛

全体概要人間の死体と犬の死体がキャンプ場から発見されるという衝撃的な出来事からこの映画は始まります。え!?感動の作品って有名?大丈夫です。この作品は裏切ったりしません。この作品は2つの視点から物事が動いていきます。西田敏行さん演じるおとうさんと役所勤めの玉山鉄二さん演じる京介の視点が交差しながら舞台は進んでいきます。京介は2年前に亡くなったと見られる身元不明の死体の身柄と3ヶ月前に亡くなったと見られる犬の死体に興味を持ち、その身元の特定に乗り出し旅に出て、色々な大切なことを思い出す物語です。大好きなシーン実は私はこの作品は浜田マハさんの小説から入り、漫画である原作も読み、映画に臨んだのですが、小説同様に心奪われたのは京介のおじいさんが病床についた愛するおばあさんのために、おばあさんが大好きな花であるひまわりを死ぬまで見ていられるようにと、家の壁を壊しひまわり畑を作るところがとても素敵なシ...この感想を読む

4.24.2
  • kkkk
  • 116view
  • 1262文字

関連するタグ

星守る犬が好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ