演技だとしても犬にかわいそう
良い味
西田敏行さん演じるおとうさんとハッピーとの回想シーンがとても良い味をだしていると思いました。万引き少年との話はとても切なかったです。まさかあれだけ良くしてもらったのに金を盗んでしまうとは……きっととても大変でかわいそうな生活をしてたのでしょうね。少年のその後が気になります。最後ホームレスになりだんだん冬の寒さと病気で弱っていく演技はとてもくるものがありましたね。
回想ばかり
正直回想で物語が淡々と続いていくのですごくつまらなかったです。いくら映画でも犬にボールあてたり叩いたり犬好きだからこの映画みようと思ったのにかわいそうでかわいそうで。人間の都合で振り回されている犬の映画だなって感じました。途中でお金全部盗まれた割にはガソリンも切れずに北海道までいっちゃうし、普通愛犬が手術したあと連れ回そうなんて思わないですよね。自分の死期を悟ってハッピーを譲ろうとしたのに連れてってしまうからあんなかわいそうなことに。木をぶつけるシーンとかいらなかったと思う投げても外してほしかった……。
ホラー?
おとうさんとハッピーに関係がある人を奥津に教えるように二人の幻影みたいなものが時々あらわれるのがすごくホラー的な演出であまり好きな演出ではありませんでした。奥津にそれが見えていたのがまたホラーで、現代劇の映画なのにすごく違和感がありました。奥津がそれに気づいてない設定ならまだ良かったんですけどね。
家族のあり方
だんだんおとうさんの家族の崩壊していくさまがすごくリアルでした。良い人ではあるのだけど、自己中心的な人だなって印象にしかなりませんでした。ずっと奥さんから家族から逃げていたのがよくわかります。泣けたという人がけっこう多いようですが、こういうところが前面に見えてしまっているので私はまったく感動や泣けるということはありませんでした。人とのつながりが描写されているのは良かったですけど。
有希の存在
はたして有希はこの映画に必要だったのかなって思ってしまいました。奥津が市の職員であるにもかかわらずに有希を連れ回していることじたいにもちょっと問題はあると思うのですが。ほぼ回想はおとうさんとハッピーでそこにたまに奥津の昔話が入るくらい。しかも乗せてもらってる身ですごく失礼な態度だし!ハッピーたちの話を聞いてなぜ私帰る!なんて思考になったのかちょっと謎でした。帰ったあとの家族との描写もないから学校で元気に踊ってるくらいしか(笑)
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