自由過ぎる発想を受け入れられるか!? - FLCL フリクリの感想

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FLCL フリクリ

4.204.20
映像
4.17
ストーリー
3.17
キャラクター
3.33
声優
4.17
音楽
5.00
感想数
3
観た人
4

自由過ぎる発想を受け入れられるか!?

2.62.6
映像
3.0
ストーリー
1.0
キャラクター
1.0
声優
3.0
音楽
5.0

目次

自由奔放なヒロイン

「FLCLフリクリ」というOVA作品の魅力は、ヒロインのハル子の存在を魅力的に感じられるか、だと考えられます。

自由奔放で、人の言うことに耳を貸さないキャラクターです。まさに「我が道をいく」という表現が、ピッタリ当てはまる人物像として描かれています。物語の要素として、面白い展開に期待させる内容ではないように思えます。物語展開で勝負していないのであれば、面白みは登場人物の魅力に委ねられる比重が大きくなると思うのです。

そして、登場人物の中でハル子は、最も目立つ存在でありキーマンとも呼べる人物です。

ハル子のキャラクター性に魅力を感じられなければ、きっと「FLCLフリクリ」というOVA作品そのものがつまらないものに映ってしまうのではないでしょうか。そのように考えるのは、私自身が「FLCLフリクリ」というアニメ作品そのものを面白いOVA作品だと思えず、ハル子の存在に魅力を感じなかったことがあるからです。

アニメ本編に引き込まれる魅力が弱く、感情移入もできませんでした。

また、非現実的な印象が強い「FLCLフリクリ」というOVA作品に、リアリティーを感じることもできません。

ただし、ハル子が好きになれれば、面白く感じられた作品だとも思うのです。そのことからいえるのは、観る人によって好き嫌いが大きく分かれるOVA作品なのではないでしょうか。私自身は、ハル子の支離滅裂さを受け入れられなかっただけで、それが面白く魅力的に感じる人なのであれば好感をもてるOVA作品なのではないでしょうか。

事実として、インターネットのフリー百科事典「ウィキペディア」記載事項によると、「FLCLフリクリ」の海外での人気は高く、知名度もそれなりにあるようです。私自身の感性からは信じられませんが、そういうことなのだと思います。

主人公の頭

「FLCLフリクリ」主人公のナオ太は、性格面では普通の男の子だと思います。

見栄を張ってみたり、意地を張ったり、と男性なら誰でも幼少期の経験として重ねられることが多い人物像なのではないでしょうか。一般的な、素直になれない男の子という印象が強いです。

ただ、逆に、普通過ぎて面白みがないとも受け取れます。

普通の男の子であれば、男性目線からすると感情移入はしやすいキャラクターだと思います。しかし、アニメ本編の内容は前述の通り、非現実的な印象が強く、感情移入してもリアリティーが感じられないのです。

ただ、特異なキャラクター設定として、頭から色々なものが生えてくることが挙げられます。そして、色々なものが生えてくることで、各話の物語が成り立っています。ただ、主人公に感情移入してしまうと、頭から色々と生えてくるのを自分自身に置き換えるのが嫌です。感情移入したくない、という気持ちの方が先行してしまいます。

頭から生えてくる、という発想は斬新なアイデアであり、類を見ないものだと思います。

ただ、斬新なアイデアに感心するのと同時に、気持ち悪い印象を抱いてしまうのも否めないのです。

斬新なアイデアではありますが、面白いアイデアだと思えないのが残念なポイントです。

申し訳ないですが、私自身は受け入れられない内容です。

作品そのものの魅力!?

自由奔放なヒロインであるハル子の存在、主人公であるナオ太の奇抜な設定、それらに共通していることは突拍子がないことだと思います。

「FLCLフリクリ」全体から漂う印象として、突拍子のなさが強いです。エレキギターを振り回すハル子も突拍子のないものに感じられますし、ナオ太の頭から生えてきたロボット、カンチの存在も突拍子がないものに感じられます。それをどれだけ受け入れられるのか、が「FLCLフリクリ」を楽しむうえで、重要なのだと思います。

私自身の頭が固いだけなのかもしれません。

柔軟な考え方ができる子供であれば、違った受け止め方ができるのかもしれません。

「FLCLフリクリ」というOVA作品の魅力は、突拍子のなさだと考えられます。

大人の階段上っていく

突拍子のない展開に注目しがちですが、主人公のナオ太の成長がアニメ本編の根底に描かれています。

特に、前述の通りでナオ太は、素直な気持ちになれず意思表示が苦手な男の子として描かれています。自由奔放で支離滅裂なハル子に対して、立派な大人だと認められる存在ではないのかもしれません。

しかし、最終話において、ナオ太がハル子に「好き」と伝えているのが印象的です。

ずっと思っていた感情なのに、伝えられずにいたのです。最初は、ナオ太はハル子に対する感情を自己否定していました。

「あんな奴、好きなわけがない」

そんな発言もしていましたし、そう自分に言い聞かせていたと思われます。ただ、心の奥では、ずっと気になる存在だったのです。ハル子が長期に渡って姿を消していた期間で、自分の気持ちが顕在化し、素直になれたのだと思います。ハル子に誘われ、旅に出ることを決めたナオ太の行動に、そのことが表れているように感じます。

そして、自分の素直な気持ちを伝えられたナオ太は、ナオ太自身の成長だと受け取れるのではないでしょうか。

ただ、最後の結末で、ハル子とナオ太は別々に行動することにしています。最後には、お別れをする展開が待っています。それは、ナオ太がハル子という存在から卒業したことを意味しているように思います。少し成長して、大人に近づいたナオ太は、ハル子と「さよなら」することで、卒業したのだと思います。

一番、最後の場面で、ナオ太は学ランを着て中学生になっていました。小学生だったナオ太の中学生になった姿は、ナオ太の成長を描きたかった制作スタッフの意図が表れているものだと考えられないでしょうか。

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思い返せば私の青春でした。

リアルな中二病ってこんな私が中学生の時に見ました。 エヴァンゲリオンなどちょっと普通じゃないアニメが好きだったので、どはまりしました! ギター、べスパ、ピロウズの歌声、オレンジ色の空。。。 おでこから謎のロボたちが出てくるのもなんだかカッコよかった。 作画も凝っていて、その頃からガイナックスにはまって、他のアニメもみあさりました。 あと、お兄ちゃんの元カノとできてるっていうのがまたたまりませんでした笑 マミ美が兄のタスクをたっくんて呼びたかったんだろうな、それを弟にしちゃう、そして受け入れちゃうナオ太くん。いい加減でやりたいように生きるハル子さんにも惹かれちゃう。 「まだ子供だから」 っていう言葉がうますぎて、当時子供だった私の心にも深くハル子さんが刻まれたのでした。 本当にいろんな扉を開いてくれた作品でした。溢れ返るセンス要所要所に流れるピロウズの曲。普通のアニメで歌詞付きの曲がBGMで入るのっ...この感想を読む

5.05.0
  • ウミウシ大好きウミウシ大好き
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