最悪のガンダムシリーズ - G-SAVIOUR[ジーセイバー]の感想

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G-SAVIOUR[ジーセイバー]

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声優
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音楽
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感想数
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観た人
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最悪のガンダムシリーズ

1.61.6
映像
1.0
ストーリー
1.0
キャラクター
1.0
声優
1.0
音楽
4.0

目次

ガンダムの名前がないだけマシ

「GーSAVIOUR」という劇場アニメの立ち位置がロボットアニメなのか、よく分からない作品だと思えます。どちらかといえば、洋画のSF作品の印象を漂わせる内容のように感じられます。完成度の低い「スターウォーズ」「スタートレック」のような印象が強く、ロボットを登場させる必要があったのか、甚だ疑問です。ガンダムシリーズが好きで期待値を上げて、観てしまってはいけない劇場版アニメ作品だと思います。それだけ「ガンダムシリーズ」におけるハードルは高いのではないでしょうか。また、敢えてガンダムとは呼称せず GーSAVIOURと呼びますが、出番が少な過ぎです。初登場するのが物語本編が始まって、40分経過した時点でようやく初登場します。これは勿体振り過ぎなのではないでしょうか。そして、初登場も含め、出番があるのが2回だけです。さすがに少なすぎて納得ができる内容ではないように思えます。ガッカリ感を強く感じてしまいました。また、時代を先走って制作してしまったようにも感じられます。この当時のCG技術は明らかに見劣り感の強いもので、実写との組み合わせは噛み合っていないのではないでしょうか。CG技術が進んだ現在、改めて制作されれば、映像のクオリティーは一目瞭然だと思います。モビルスーツ戦の場面においては、初代プレイステーション、ガンダムシリーズの映像の方がクオリティーが高いように思います。アニメ作品が実写化されることで、ファンの期待を裏切り、笑いものとなる作品は多いです。「北斗の拳」「ドラゴンボール」「頭文字D」「シティーハンター」など具体例を挙げれば、キリがありません。そして、この「 GーSAVIOUR」においても、その例に漏れなかったという印象は拭えません。ただ、「機動戦士ガンダム」ではなく、 「GーSAVIOUR」というタイトル命名が成されています。それだけは、せめてもの救い、不幸中の幸いだと受け止めることができるのではないでしょうか。

ヒロインの存在

「 GーSAVIOUR」という作品に魅力を感じられない原因は、ヒロインの存在も大きいように思います。本編には二人のヒロインが登場しますが、残念なことに二人とも可愛い存在ではありません。もっと綺麗な女優、可愛い女優をキャスティングしてほしかったです。まずは、メインヒロインであるシンシア・グレープスですが、ガンダムシリーズに黒人という印象は強くありません。むしろ、男性・女性の性別を問わず、黒人の存在自体が稀有なのではないでしょうか。原作イメージを覆すように、メインヒロインという目立つ存在にキャスティングされてしまっていることは如何なものなのでしょうか。私自身、人種差別するつもりは毛頭ありません。しかし、原作イメージを大切にするのであれば、そこは重要だったように感じられるのです。また、綺麗で美しい女優ではないことも付け加えておきます。もっと綺麗な女優であれば、まだ納得できる部分はあったと思うのです。次に、サブヒロインであるミミ・デビアにおいても、ヒロインの魅力には欠いています。物語終盤には立派な男気を魅せてくれる存在でしたが、容姿端麗であれば、その存在感においても強力なものだったように思います。ただ、これは脚本の問題ですが、サブヒロインのミミにおいては、最もガンダムシリーズの登場人物らしい存在だったといえます。恋人に裏切られることで、人格破綻してしまう様子だけは、 数少ないですがガンダムシリーズならではの展開だと、納得することができました。

ガンダムシリーズに共通するもの

それは戦争を描いていることです。それだけは、どのガンダムシリーズにおいても脈々と受け継がれていることなのです。しかし、「 GーSAVIOUR」においては、戦争と呼べる内容ではなかったように思います。むしろ、軍における権力争いという部分が強いように感じられます。その部分も、「 GーSAVIOUR」がガンダムシリーズだと認められない理由として大きいものだと思います。そして、戦争を描いた内容であれば、 GーSAVIOURの活躍の場はもっと多かったと思うのです。ガンダムシリーズとして、根幹部分からズレてしまったことが、「 GーSAVIOUR」という作品が悪い印象に写ってしまう真因なのではないでしょうか。そう感じずにはいられません。また、実写でのモビルスーツやロケットなど、乗り物コクピットは安物Bもの映画を感じさせるものであり、とても残念に思いました。セット作りが中途半端で、作りもの感が強いのです。実写の映像としてのクオリティーは低いし、モビルスーツ戦のCG技術も中途半端です。特筆すべきことが、ほぼ見当たらないのです。制作された時期も早すぎたのだと思います。今のCG技術で、改めて実写化されれば、全然違う印象の作品になるのは間違いないことでしょう。そして、同じく劇場版アニメ作品として、「機動戦士ガンダムF91」のような内容であれば、出来上がりも全然違うものになったのではないでしょうか。

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