竜馬を知るには、この本!
竜馬を知った原点
誰でも知っている坂本龍馬。学校の教科書以外で
坂本龍馬をより詳しく知るきっかけになる書物は
『お~い竜馬』ではないだろうか。
学校、図書館などに置いてあり、マンガだから
子供でも読みやすい。私も坂本龍馬を好きになった原点が、この本でした。
書物やドラマで色んな竜馬のキャラクターが
描かれているけど、私は、この本の竜馬のキャラクターが一番、イメージしてた、竜馬像に
ぴったりです。
個性あるキャラクター
竜馬の生い立ちが分かりやすく描かれており、
人一倍優しいが、泣き虫で弱虫だった竜馬が、
次第に、強くなっていく様は、読んでいて
ワクワクしました。そして、お仁王様と呼ばれた
姉の乙女、土佐仲間の武市半平太、以蔵、弥太郎
土佐上士、新撰組、吉田松陰、西郷隆盛、高杉晋作
桂小五郎、勝海舟、ジョン万次郎、色んな
登場人物が出てきますが、それぞれの個性が
ハッキリしていて、本当に、昔、こういう性格だったんだろうなと思わせるような
この時代に、引きずりこまれるくらい
リアリティーがありました。
坂本龍馬
非常に壮大で、ダイナミックに、
竜馬の人間としての器のでかさをより高く
表現できている作品だと思います。
良いと思えるものがあれば、すぐに考えを
変えてしまう欠点のあるところもある竜馬。
しかし、それゆえに、物事を柔軟な発想で
未来を切り開いていく、困難をのりきれる、
すばらしい人物が、ありありと描かれてました。
武力ではなく、『大政奉還』を通して
身分による差別のない、誰もが笑って暮らせる
未来をつくろうと奮闘する様には
どっぷり、本の世界に引き込まれました。
印象に残っている、竜馬のセリフで
『慶喜……己を捨て、徳川を超え、
日本を考える男であってくれ……』
このセリフ、好きですね。
大政奉還が成るかどうかの時のセリフです。
今までやってきたことの全てが
大政奉還にかかっている……
色んな、切実な想いがこめられたセリフ。
想いが重いです。
作品として
殺傷シーンとしては、バイオレンスな描写については、『あずみ』よりは、少なく、読みやすいと思います。
が、やはり、以蔵の拷問シーンは、目をそらしたくなりました。
色んな登場人物が、処刑されたり、自害したり、
命を落としていきますが
登場人物達の死は、どれも、非常に重みがあり、
読みごたえがありました。
そして、友の死を、決して無駄にはしない、
新しい日本を皆と共につくっていこうとする
竜馬の想いが伝わってきました。
何度も読み返したくなる、すばらしい作品だと思います。
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