主人公は“努力の天才”ロック・リー! - ロック・リーの青春フルパワー忍伝の感想

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漫画レビュー数 3,135件

ロック・リーの青春フルパワー忍伝

3.253.25
画力
4.00
ストーリー
3.00
キャラクター
3.25
設定
2.75
演出
2.50
感想数
2
読んだ人
2

主人公は“努力の天才”ロック・リー!

4.54.5
画力
5.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
4.0
演出
3.0

目次

「NARUTO-ナルト-」のスピンオフ。主人公はロック・リー!

「NARUTO-ナルト-」のスピンオフ作品である本作は、タイトルの通り主役はロック・リー。

デフォルメされたキャラクターが登場する

ガイ班(ガイ、リー、ネジ、テンテン)中心のギャグ漫画です。

最強ジャンプという小学生男児向け雑誌で連載されておりました。

ロック・リーは本編でも十分濃いキャラですが、ついに主人公になってしまいましたね…!

2012年4月~2013年3月には単体作品でアニメにもなり、ゲームまで出ています。

私もアニメのDVDやゲームを買う程に好きなんですが、

スピンオフでここまで展開できたのはロック・リーが読者に愛されている証拠ではないでしょうか。

キャラの魅力をフルパワーに発揮!

この漫画の魅力と言えばSD化されたキャラクター達です。

本編とは違った外見で表情もコロコロ変わって可愛いですよね。そしてキャラ崩壊!

基本的な設定は本編と変わらないのに、突然ぶっ飛んだネタが飛び出すので

そのくだらなさにクスリと笑ってしまいます。

リーは本編でも充分個性的ですが、さらに本作でその突っ走りっぷりは増し増しなので、

彼を筆頭にみんなぶっ飛んでますよね。

サイのチンポネタにどうしても笑ってしまうのが悔しい…。

本編でもサイの登場時には笑っちゃいましたが、ギャグ漫画だとブレーキもないので

一層輝いてますね…サイ。

他にも大蛇丸とカブトはバイ○ンマンポジションだったり、暁ではデイダラがツッコミ役だったり、

敵たちもどこか憎めない魅力がキャラ崩壊によって引き出されています。

ギャグでもしっかり力・根性・愛。

4巻第18話「雷影護衛任務」ではネジが雷影暗殺犯の疑いをかけられてしまいますが、

憎しみの連鎖に逆らうと宣言し、雲隠れの忍と和解しました。

7巻第35話「伝説の忍!」ではテンテンが憧れの綱手から任務を受けました。

大蛇丸とカブトに邪魔をされるも、彼女の“綱手のようになりたい”という強い思いで撃退します。

7巻最終話「立派な忍者…!!」ではリーがライバル視する我愛羅と真剣勝負をしました。

今まで努力してきたリーは苦戦しつつもついに我愛羅に勝利し、彼の夢が叶ったこのエピソードで本作

は完結となります。

おバカなことをやりつつも彼らの忍道がしっかりと貫かれているんです。

スピンオフならではのギャップ

スピンオフのギャグ漫画は本編とのギャップを楽しめるものです。

この青春フルパワー忍伝はまさにそうと言えるのではないでしょうか。

NARUTO本編はシリアス描写の多い作品です。

彼ら忍の世界には闇があり、その中で己の忍道を往く忍たち。

作中で命を落とす者もいました。

主人公のナルトも最初は周りから蔑まれ、ずっと孤独に生きてきた少年です。

成長していくうちに周りに認められるようになり、今度はナルトが周りの人間達を認め

我愛羅やペイン、オビトなどと和解していきます。

NARUTOには「人が人を認める」というテーマがありますが、

ナルトだけではなくリーも努力して人に認められたキャラですね。

忍術や幻術の才能がないため落ちこぼれだと馬鹿にされてきた彼ですが、

ガイに出会い、他に負けない体術を身につけました。

NARUTOキャラの多くは辛い過去を持っているキャラが多く、忍の世界の厳しさを示しています。

それ故にフルパワー忍伝の和気あいあいとした平和な世界のギャップが際立ちます。

また、6巻第33話「サスケとイタチ」ではうちは兄弟のやり取りを見たリーが

「何かが少し違ったら…こんな未来もあったのかもしれませんね…」

と言いますがサスケとイタチだけではなく、登場するキャラクター全てに言えることです。

単純にキャラクターの違った一面、馬鹿な一面を楽しむだけではなく、

フルパワー忍伝では「もしかしたらあったかもしれない世界」を見ることができるんです。

ネジが幸せそうで本当に良かった…。

全員が主人公になれる

このスピンオフ作品、

主人公のロック・リーに振り回されて本編では見られない顔を見せてくれるキャラクターたちが魅力的

だと書きました。

フルパワー忍伝を読んだあとに本編を読み返すと、今まで好きではなかったキャラクターも

好きになってしまうんですよね…。

それと忘れてはいけないのがカバー裏です。

見たことない方いたら今すぐ見てくださいね!どこかで見た事のある構図…!

フルパワー忍伝で一番ニクいなぁと思ったサプライズです!

NARUTOファンだからこそ楽しめる演出になっていますが、

こうして見るとNARUTOのキャラクターたちは全員が主人公なんだなぁと感じます。

リーも認められるために努力してきたキャラですから、

読んでいるこっちもフルパワーで応援したくなります。

現在はサスケに主人公をバトンタッチしていますが、

またそちらもキャラクターの新しい魅力に気付かされそうでとても楽しみです!

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他のレビュアーの感想・評価

筆休め作品の一つ

どこがフルパワーなのかまったくわからないこの作品の中の主人公の行動はあらかた変わってはいないのだが、一回一回のオチが浅くてしょーもない終わり方しかしないところで、あまりギャグセンも低めの漫画であると言える。漫画ってやっぱり面白くなければ著者がいくら有名な方であっても人気は上がらない。こっちの求めているものを向こう側が書いてくれるかどうかもわからず、相手の求めているものを上手く伝えることができなければ売れない漫画家になってしまう。だからこの作品は作者の筆休め作品の一つと捉えてよいと言える。この作品の中メインキャラクターの行動が全然フルパワーと思わせる行動に捉えることができない。フルパワーって全力でものごとにぶつかっていくことであるから、ギャグセンを求めて作った作品故に真剣味というものがまったく伝わってこない。どちらの性質を殺してしまうことになってしまっている作品だからフルパワーなんて感じ...この感想を読む

2.02.0
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