こんな熱い漫画を読んだことがあるか?!
漫画を描くモチベーションが発揮できない時に読んでみろ!
漫画家を目指す漫画ってのは、たくさんあるよな。これもそのうちの一つだ。だけど、これはただ漫然と漫画家を目指す青春ドラマじゃない。一言で告げるならば、「情熱」。それと名言の宝庫。もしもあなたが、漠然と漫画家を目指す程度だったら、これを読めば「漫画業界でやっていくには、このくらいの熱意がなければダメなんだ!!」と気づかされるはずだ。漫画に限った話ではないが、どんな業界にも熱意がなければやっていけない。この漫画は、それを教えてくれる。
下手な名言集を買って読むくらいならば、まずこれを買え!!
多分この作品は、「世界で一番漫画を描く意欲を掻き立てる漫画」だと断言できるほどだと僕は思っている。そもそも僕がこの漫画を知ったきっかけは、2ちゃんまとめブログで「バクマンよりも熱い漫画」という噂を目にしたことが始まりだ。それを知ってから、思いつく限りの書店を巡り、ようやく ヴィレッジヴァンガードで入手した。苦労して漫画を手に入れるって楽しいよ。
っと、話が脱線しかけたが、なぜこの漫画を買ったかというと、僕が漫画家を目指していたからだ。結局この作品に登場するキャラクターたちの熱意にやられて、挫折してしまったが。(笑)
ちょっとこの漫画の名言を引用しようか。
「本当に面白い漫画というのは、心が健康じゃなきゃ描けないんだよ」
「漫画で人が救えるのか?」
「漫画に必要なものは、才能ではなく人格」
「漫画は練習するものではなく、覚醒するもの」
・・・どうです?痺れませんか?こんな情熱を持った奴らが沢山出てくるんですよ。怖くなって逃げ出したくなるな。中途半端な覚悟で漫画を描いていちゃダメなんだと教わったような気にさえなってくる。そんなに絵が上手い漫画ではないが、3巻でまとまっているのに濃密な内容と、作者の熱意、そしておまけページの充実度。全巻一気読みしても小一時間しか、かからないし。なのに知名度がないのが不思議でしょうがない。
この漫画のタイトルの意味は?
読む前は、荒木飛呂彦著の「ジョジョの奇妙な冒険」第4部に出てくる漫画家の岸辺露伴というキャラが由来(っていうかパクリ)だと思っていた。つまりその作品の下位互換とでも言うか。内容が漫画家っていうのも被っていたし。あまり万人ウケする絵柄じゃないから読み手を選ぶ可能性はあったが、ハズレを引く覚悟で購入してみた。
それで読み終えて改めてタイトルについて考えてみた。「G戦場ヘヴンズドア」。天国の扉って訳せそうだけれど、メインのキャラクターが死ぬわけではないし。作中で医者がバイオリンで「G線状のアリア」を演奏するシーンがあったが、それもほんのちょっとの時間だけなのでわざわざタイトルにする必要もなさそう。
作品をくまなく読んでみると、オマケのページに答えがあった。答えは「Gペンの戦場で戦った者だけが見える聖域」という意味なんだってさ。深いね。
ちなみにこの漫画のアシスタントが、「描かないマンガ家」という作品を出しているので良かったらそちらも興味があればどうぞ。こっちとは打って変わって、全く情熱がなくて笑える。
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