タイトル通りにパイロット訓練が中心の物語 - 女神候補生の感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,474件

女神候補生

4.004.00
映像
5.00
ストーリー
3.00
キャラクター
3.00
声優
5.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

タイトル通りにパイロット訓練が中心の物語

4.04.0
映像
5.0
ストーリー
3.0
キャラクター
3.0
声優
5.0
音楽
5.0

目次

個性的なメカニカルデザイン

ロボットアニメの中でも、メカデザインの個性は強い作品なのではないでしょうか。メインマシーンと呼べる機体は女神と呼称されるだけあって、女性らしさが強調されたデザインに仕上がっています。女性を意識した機体でいうと、「マジンガー」シリーズに登場するアフロダイAなどを思い浮かべますが、デザイン的には遥かにカッコ良いと思います。

また量産機と女神という図式で構成されている「女神候補生」において、潔さを感じさせます。どことなく、日本の仏像をイメージさせるようなデザインではないでしょうか。そんな美しさを感じさせる秀逸なデザインで、フォルムも洗練されているように思います。

しかし何故、「女神」なのか、アニメ作品の中では言及されておらず、消化不良なのも否めません。原作マンガが存在して、アニメ化された作品のようですが、原作マンガを原作者が放棄しているようなので、そういった事情も影響しているのかもしれません。これだけメカデザインが良いだけに、中途半端なのが勿体ない気がしますが、きっと色々と事情があるのでしょう。

 

メインマシーンに主人公が搭乗しない

この物語の展開と、設定がとても斬新な部分だと思います。主人公はこれからパイロットになる為、訓練を受ける候補生です。そして、候補生は他にもたくさんおり、パイロットになる為のハードルは高いといえます。

偶発的に、主人公が女神の操縦席に入ってしまうアクシデントは発生するものの、最終回までメインの機体である女神を操縦しないというのが、なかなか例をみない作品になっていると思います。

「機動戦士ガンダム」の主人公、アムロ・レイは第一話からガンダムに乗り込み、マニュアルを読みながらガンダムを操作します。「エヴァンゲリヲン」の操縦をする碇シンジも、いきなり初号機に放り込まれて酷い目にあっています。

本来は、「女神候補生」の物語がもっとも自然な流れだと思いますが、それを描くアニメが少なく、そこに着眼していることが良いです。

 

パイロットのパートナー

操縦者のパートナーとして、整備士にも焦点を当てている点も良いと思います。当然のことながら、他のロボットアニメでも整備士は存在しますし、活躍する場面も多いです。

しかし他のアニメ作品と違い、パイロットのパートナーとして据えることで、必然的に整備士に焦点が当たる機会が多くなっています。これはパッとでたアイデアではなく、考えに考え抜いて生み出されたものだと思うのです。本当によく考ええられた構成だと感心させられます。またそれぞれパイロット候補生と、整備士の候補生の相性という要素がでてくるところが、「女神候補生」というアニメ作品の面白みになっており、素晴らしいと思います。

 

このアニメ特有の専門用語

GISやら、GOAというアルファベット略語、そしてシオンと呼ばれている地球のような惑星、ディクティムと呼ばれる謎の敵対生物と専門用語が多いです。女神というメイン機体も何故か、イングリットと呼称されています。

なかなか頭の中に入ってこず、冒頭はチンプンカンプンで、放置プレイにされている、という感じが強いです。またEXという特殊能力についても、謎に包まれており、アニメの中では暴走という表現をされています。

謎が謎を呼び、謎が多すぎて意味が分からないことが多かったです。

「エヴァンゲリヲン」に例えるなら、GISが日本政府のようなもので、GOAがネルフ、シオンは地球という解釈で良いでしょうか。ディクティムは使徒、イングリットがエヴァンゲリオンを置き換えて考えれば、分かりやすい気がします。ただ、この例えは適切なのか悩みますので、観た方が置き換えやすいアニメ作品を選んでみるのも面白いかもしれません。

 

訓練を描いたアニメなのに成長しない

不思議と気付いたことなのですが、女神候補生たちの成長要素が薄い気がするのです。せっかく幼く未熟な訓練生を描いた作品なのに、それぞれの人物の成長が感じられません。全12話で終了している短い作品であることが、理由として挙げられるのでしょうか。

訓練生たちの衝突は描かれていますが、そこから学習して人間的な成長をしていく様子が弱いように思うのです。結果的に、このアニメ作品のメッセージ性も弱く、薄い作品になってしまっている感じがします。しかし、それは私の理解力が乏しいからそのように感じるだけなのかもしれません。ただ、私自身はそのように受け止め、どのように解釈すれば良いのか分からないです。

前述したように、全12話の短い作品で、最終回は駆け足で終わっていますので、本来はこんな終わり方をする予定ではなかったのかもしれません。それだけ最終回は、説明的な進行と展開だったように思いました。

色んなところに仕掛けた布石を無理矢理にでも、まとめましたというイメージが強く、アニメ自体の着眼点と発想が良かっただけに勿体ないアニメ作品という印象を持ちます。

 

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

関連するタグ

女神候補生を観た人はこんなアニメも観ています

女神候補生が好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ