笑える青春ストーリー
バレー部員達との無茶苦茶な約束
タイトルを聞いた時、どんなストーリーなんだろうと思いました。もしかして少しエッチな話かな?と思いましたが、出演者は、綾瀬はるかと聞いて、、綾瀬はるかがエッチなストーリーに出演しないんじゃないかなと勝手に推測しました。タイトルに”おっぱい”とある限り何か意味深な印象を受けました。見ているうちになぜこのタイトルになったのかが分かりました。面白い発想だなと思いましたが、中学生の男子は本当にこんな事ばかり考えているのでしょうか。もしそうだとしたら、自分の学生時代が恐ろしく思えてきました。仲良くしていた男子は結構いたので、何だかショックな気持ちになりました。
最初の場面で、自転車に乗って速度によって、おっぱいを触っている感覚になるという実験を真剣にしていたバレー部員達の姿が可愛くも見えましたが、やはり女子からすると気持ち悪い、、と思いました。
新任教師でバレー部の顧問になった寺嶋美香子(綾瀬はるか)は、全く練習もせずにダラけている部員たちに試合で勝ったら何でもすると言い、彼らととんでもない約束をしました。それが、このタイトルとも関係しているのです。約束とは、”試合に勝ったら先生のおっぱいを見せる”という信じられないものでした。実際にそんな約束をしてしまい戸惑いを隠せない寺嶋でしたが、彼らが本気で練習しだしたので、寺嶋自身は複雑な気持ちだったと思います。試合に勝ってほしいという思いはもちろんありますが、勝ったらおっぱいを見せなければいけないという無茶な約束のおかげで彼女の頭の中は複雑だったと思います。バレー部員達は、懸命に練習をし少しづつ成長していきます。
少し変わった目標達成に向け必死になる部員たちの姿はただのおバカか、、?
バレー部員達の必死な姿は素敵でしたが、その目的が”おっぱい”ということを除けば完璧でした。しかし、懸命に練習を続けた部員達の姿を見ていると、目的は何にしろ頑張って努力している姿はとても美しくみえました。寺嶋は複雑な気持ちだったろうと思います。しかし、男子バレー部が勝利することを願っていました。そんな中、校長にこの約束がバレてしまい、彼女が教師をクビにさせられてしまいましたが、そこまでする必要があったのかとても疑問に思います。確かに目標が少しズレてしまっているとは思うけれど、それによって全く練習もしていなかった部員達をあそこまで必死にさせたのです。クビにするのは厳し過ぎると感じました。顧問をやめさせるとかで十分だったのじゃないだろうかと思います。作品をみてこの事については賛否両論だと思いますが、寺嶋とバレー部員達の間には”おっぱい”以上の絆が生まれていたと思います。
感動かと思いきや笑いに
試合には負けてしまいますが、あそこまで”努力した”ことは事実であり、素晴らしい姿だったと思います。彼らなりの頑張りを見せていたと感じました。ですから、試合に負けた後彼らが寺嶋に抱きついてくるシーンは感動しましたし、私のお気に入りシーンとなりました。しかし、バレー部員たちの狙いは他にあったということが分かった瞬間、彼らに騙された、、という気持ちになり複雑でした。どこまで彼らはおバカなのだろうと思いましたし、男子中学生がみなこんな事を考えてるとは思えませんが、こういった女性に興味を持つ年頃なんだという事がよく分かりました。
最後寺嶋が貰った手紙に書かれていた内容を見て笑ってしまいました。彼らはそこまで考えていたのかと、驚きました。試合に勝ちたかったのか、それともただ寺嶋のおっぱいだけが目的だったのか、彼らの行動を見ていると分からなくなってしまいました。感動すべきシーンも彼らの頭の中はエッチなことしか考えていなかったのか、、と思ったら、この作品が伝えたかったことは一体何だったのかと疑問が浮かびました。ストーリーの途中何度も感動場面がありましたが、ラストの彼らからの手紙によって、視聴者を裏切り、感動に加え笑いも伝えたかったのかもしれません。だとしたら私はまんまと騙されてしまいました。ラストの手紙のシーンで笑わずにはいられなかったからです。
教師になりたいという寺島の夢を励ました男子部員たちの頑張り
寺嶋は、結局クビになりますが、前向きな気持ちに変わっていました。おバカな男子バレー部員たちと出会い、自分の夢を再確認したのです。寺嶋は教師になりたいという夢をもう一度追いかける気持ちになったのです。そうさせてくれたのは誰かというと、あのおバカな部員たちなのです。寺嶋は彼らの一生懸命な姿を見て、自分も国語の教師になるという夢をまた叶えるために希望でいっぱいだったと思います。笑いと希望を与えてくれた作品でした。彼らの頭はエッチなことしか考えていないと思いましたがそこに今は努力することの素晴らしさを寺嶋のおかげで知ることが出来たはずです。寺嶋は教育する立場の人間として、大きな役割を果たしたといえるでしょう。そう考えると良い作品だったと思います。正直なところ、小学生の自分の息子には絶対に見せたくないなと思いましたが、、個人的には楽しんで見れたので良かったと思います。
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