大怪盗クイーンVS超人サーカス団 - 怪盗クイーンはサーカスがお好きの感想

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怪盗クイーンはサーカスがお好き

4.004.00
文章力
3.50
ストーリー
3.50
キャラクター
4.50
設定
3.25
演出
3.00
感想数
2
読んだ人
3

大怪盗クイーンVS超人サーカス団

4.54.5
文章力
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
3.0
演出
3.0

名探偵夢水清志郎シリーズでおなじみのはやみねかおるによる怪盗クイーンシリーズ。この作品はそんな怪盗クイーンシリーズの初巻である。もとは短編集に掲載されていた作品だったが、クイーンのみをあつかった書籍が生まれた。

この物語は主に3つのキャラクターを中心に進んでいく。世間を騒がす大怪盗「クイーン」とそのパートナー「ジョーカー」、そしてクイーンに盗み出された人工知能「RD」である。彼らは普段、RDが全システムを制御する巨大飛行船トゥルバドゥールにのって世界各地をとびまわり盗みを働く。狙った獲物は逃さない。変装・格闘なんでもできる超人的な2人とスーパー人工知能1基の華麗なるコンビネーションで獲物を盗み出していくところが何より見どころである。

この作品はそんなクイーンたちにこれまた超人たちの集うサーカス集団が挑む。催眠術師や鍵師、軽業師に猛獣使い、マジシャンなどさまざまな能力をもった者たちがクイーンたちを迎え撃つのだ。クイーンたちとサーカス団の一進一退の攻防戦が好奇心を掻き立てる。また、団員たちひとりひとりのキャラクターやその背景にも注目である。

また、要所要所にちりばめられたクイーンとジョーカー、RDのテンポの良い掛け合いも見どころである。
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他のレビュアーの感想・評価

怪盗クイーンはサーカスがお好きの考察

ページ数が少ない理由本作はページ数が少なく、305ページです。本作が短い理由として、サーカス団潜入した部分と潜入した後の部分をクイーンが引っ掻き回していない、癖のある登場人物がクイーンを巻き込んで話をごちゃごちゃにしなかったなどが挙げられるように思います。様々な人物の視点から展開していくのではなく、大きい枠の話の発展を飛行船の中やクイーンが変装した西遠寺孝太郎、クイーンのいる空間の目線から行なわれていました。小さい枠が、サーカス団の面々のみのシーン、RDと岩清水刑事のシーン、警視庁のシーンといったところでしょうか。こういった分け方をしていることが怪盗クイーンシリーズの中でも短めな本作ならではの気がします。シリーズとして年を重ねるごとに様々な登場人物が増え、クイーンとジョーカーとRD以外にも固定的に登場する人物が出てきているため、こっちも写してほしいと各キャラクターが他の作品では言っているの...この感想を読む

3.53.5
  • あんあん
  • 671view
  • 2242文字
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