家なき子2に隠された強い絆 - 家なき子2の感想

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家なき子2

4.504.50
映像
4.50
脚本
4.50
キャスト
4.50
音楽
4.50
演出
4.50
感想数
1
観た人
4

家なき子2に隠された強い絆

4.54.5
映像
4.5
脚本
4.5
キャスト
4.5
音楽
4.5
演出
4.5

目次

前作品よりも内容が濃く、すずの成長を感じる”家なき子2”

”家なき子”に続いて続編”家なき子2”も見ていました。ストーリーが2になるとかなり複雑になってきてました。すずの恋愛も描かれていました。中学生になっても学校でいじめを受けました。良くしてくれていた担任の先生(保坂直樹)は最終的にはずずの父親(内藤剛史)を刺してしまいます。すずの父親はすずの担任からお金をゆすっていたのです。そるが原因で刺されてしまいます。義理の父であると言っていましたが、ほんとはすずの実の父親でした。最後すずのために動き最後力尽きて死んでしまいます。一体彼はすずにとって良い父親だったと言えるのでしょうか。これを決めるのは相沢すず本人だけです。すずの恋した相手役にはジャニーズ事務所の大人気グループ、kinkikidsの堂本光一(晴海)でした。彼は”人間失格”や”若葉のころ”などいくつか出演していましたが、どれも裕福な環境で育った品のある役ばかりでした。今回も最後に彼が一条家のあととりだと分かりますが、毎回似たような役どころで少し残念でした。でも彼の良いところは自然と優しさが感じられるところにあると思います。優しさに加え、どこか切ない表情を見せます。彼のファンならドキっとしてしまうでしょう。

登場人物の魅力といじめ社会の残酷さ

”家なき子2”を見て印象に残る部分は沢山あります。いじめのシーン、実の父親、一条家のあととりについて、恋愛、友情、、。前回に比べるとストーリーが少し複雑で難しい内容になっていました。前回はいじめの話が中心で終わりました。小学生には理解しやすかったストーリーでしたが今回は先ほどあげたようにいくつもの内容が混ざり合いながら話が展開していきます。当時の私は必死になりながらこの作品わ見ていました。個人的には、出演していた中山エミリ(千穂)が大好きでした。長いストレートの髪に憧れたりしました。話しかたもゆっくりしていて優しさが滲み出ていました。この女優は誰だろうと、小学生ながら調べたりしていました。当時学校で流行っていた漫画家ごっこで、私は家なき子2に出てくる出演者をノートにかいては好きな言葉を書き足したりして、友達と見せあったりしました。千穂が殺人犯と分かった時は悲しくて泣いてしまいました。小学生の私には衝撃的な展開でした。

そしてすずをイジメていた中心人物には榎本加奈子(エリカ)の強い演技が魅力的でした。特に、腕を前に組み、彼女の完璧なルックスに冷たい目、そしてすずを見下し、残酷なイジメをするのです。特に目立っていたシーンがあります。それは、エリカがすずに向けて例え話をするという少し変わった場面です。その例え話が面白くて笑ってしまう程で、次はどんな例え話をするのかなと友達と騒いでいました。エリカが夜空満天に輝くお星様なら、すずはそこら辺に転がっているただの石ころ、というような例え話を毎回すずに言い放つのです。エリカの例え話は雑誌に取り上げられたりするくらい有名な話でした。子供っぽさが残る反面、意地悪なことをしている時の彼女は、少しの優しさがあるわけでもなく、本格的にすずを追い詰め傷付けていきます。イジメのシーンが目立つドラマが流れると、不安になる事があります。現実の世界でその時イジメをしている人がもしいて、この作品を見ていて、同じ様なイジメをしようと企むのではないかと心配になります。小学生の頃、私の友人は特定の男子と女子からイジメを受けていました。机にチョークで死ねとかかれたり、机の上に花の入った花瓶をおいたり、彼女の机をベランダに出して彼女が戻しに行くとベランダの窓の鍵を閉めてしまうのです。私は必死になって助けました。見て見ぬふりは出来ませんでした。今でもイジメがテーマの作品を見ると必ず当時の事を思い出して悔しい気持ちになります。イジメは絶対な許されません。その時にイジメをしていた人がいたら彼女に一度でもいいから謝って欲しいです。どれだけ彼女が傷ついたか、知って欲しいです。

すずとリュウの強く繋がった絆に涙が止まらない

すずはいつもリュウという犬と一緒でしたが、最終回でのリュウの姿は見ているのがとても辛かったです。体中血だらけになりながらもすずのために、走り続けていました。走るというよりも痛めた足を引きずりながらやっとの思いで歩いてすずの元へ向かいます。この場面は涙がとまりませんでした。当時母親と一緒にみていましたが一緒になって泣いていました。飼い主を助けるために必死なリュウは、たくましくも見えました。まるでお互いの事なら何でも知っている兄妹のようでした。リュウは最後、力果ててしまいます。その瞬間、自分の兄妹を亡くしてしまったかのような気持ちになり、リュウの血だらけでも必死に走り続けてくれた姿を思い出し、ありがとう痛かったねと心の中でつぶやきました。すずとリュウの深い絆が非常に輝かしく見える反面、どうしようもない切ない気持ちを抑えられずにいました。リュウが天国で生きていることを願いました。

悲し過ぎる場面が沢山ありましたが、感動する場面もあり、バランスがうまくとれた作品です。


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