ストーカー誘う女
当時はストーカーという言葉がまだなかった頃で、とても衝撃的でした。雛形あきこさんの熱演がとても印象に残っています。特に「修二さん、本当は私のこと、好きなんでしょう」というセリフが頭に残っています。陣内孝則さん演じる修二さんに結婚を迫ったり、思いがかなわないと、自殺未遂騒動を起こしたり、最後には自宅におしかけて、妻子を刃物で脅したり、ドラマの設定が予想外で引き込まれる感じで見ていました。陣内孝則さん演じる修二さんは少し気の弱いサラリーマンで、陣内さんにしては珍しいシリアスな役どころでした。気が弱いながらも妻子を守る為に、必死な姿に心を動かされました。実際に刃物を振り回したりしたら、すぐに警察に逮捕されるか、心の病気が原因なら、医療保護入院になるところでしょうけど、そうならないところはドラマならではのストーリー展開ですよね。小林稔侍さんが精神科のドクターで、物語のかぎを握っているのが良かったです。雛形さんは結局、心の病気で、治療が必要なんですが、会社の同僚の男性に優しく接してもらったのをきっかけに立ち直っていくのもドラマならではの展開でした。実際にはそんなに上手くいかないかもと少し思いました。最後はハッピーエンドでドラマながらほっとしました。雛形あきこさんの迫真の演技が印象的な作品でした。
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