武士と武器 - 戦国ARMORSの感想

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戦国ARMORS

4.004.00
画力
4.50
ストーリー
3.50
キャラクター
5.00
設定
2.50
演出
4.00
感想数
1
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1

武士と武器

4.04.0
画力
4.5
ストーリー
3.5
キャラクター
5.0
設定
2.5
演出
4.0

実在の戦国武将と「ソドム」と呼ばれる兵器が織り成す戦国ファンタジーとして、週刊少年ジャンプで掲載され全2巻で幕を閉じた今作。ストーリーとしては王道を行っていたが、魅力的なキャラクターが特徴だ。

この作品の一番気に入っている部分が、登場人物たちの「二面性」だ。

誰しもが持つ「光と闇」、それを巧みに描写することで登場人物たちがまるで生きているかのように映し出す。

作者の技量は計り知れないと感じた。

何よりも二面性をあらわにしていたのが、主人公・天海こと明智光秀。

史実では主君である織田信長を謀殺した、冷酷無慈悲な天下の逆賊として後世まで伝えられているが、のちの研究によって彼が何者かによって嵌められたのではないかという報告がされたという。本来の光秀は家臣や民衆想いの温和な人物で、信長を心底慕っていたといわれる古文書があったとか。今作では後者が光秀の性格となっている。

しかし、いくら温和といえど主君を貶めようとする者には容赦なく炎の鉄槌を喰らわせる。この過剰ともいえる正義感は前者が参考となっているのではないか。

また、そのほかの登場人物たちも個性的で人間味があって面白い。

だが唯一の難点は設定が若干薄いことだ。

あくまで戦国をモチーフにしているなら、もう少しバトル描写など凝ってほしかったと思う。

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