女にとって、とてもinterestingな作品
私はとても面白くこの作品を読ませていただいた。
私はまだ17歳だが、この作品の二人の女性に女としてたくさん共感し、またこの二人に夢中になった。
まったく性格の違う二人の絡みや、またその他の強烈ともいえるキャラクターとの絡みがとても面白く読みやすかった。
私としては特にるり子に惹かれた。
萌は仕事、私生活、恋愛にも論理的で仕事がバリバリできて、自分の考えと大衆との考えとのバランスをとるタイプで女性から好かれるタイプ。
るり子は女を武器にして生きることが1番だと信じ、女である自分に自信があって自分の考えをもっとも信頼していてあまり女性には好かれないタイプ。
実際として会うならきっと萌のような人と仲良くなれる気がするが、るり子は読んでいくうちにどんどん愛着のわくキャラクターであった。
萌の考え方や思いには共感する点が多くあった。
るり子の考え方や思いにはとても真似できないと思うし無茶苦茶だが、どこか真っ直ぐしていて妙に心に響いた。
この二人がこの人生の岐路にたち、考え、どのように行動し、思うのか。
また恋愛に対してどう向き合うのか。
その展開が予想外なことが多く、そこが読んでいて楽しかった。
また他のキャラクターにいたっても、とてもキャラクターが強烈で魅力的、それでここまでおもしろく作品が成り立っていることに驚きがある。
海老嫌いのるり子の元彼、家出少年や美青年のゲイ、とにかくそれぞれ愛着のわくキャラクター達であった。
そして、最大のポイントとしてこの作品はその男達との絡みを含めて、主人公が女であることをとてもいかしている。
これが唯川恵の作品なんだと思う。
ぜひ、女性には読んでもらいたい作品だ。
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