神話を現代へ - 未来日記の感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,469件

未来日記

4.334.33
映像
3.83
ストーリー
4.17
キャラクター
3.67
声優
3.83
音楽
3.67
感想数
3
観た人
5

神話を現代へ

4.54.5
映像
3.5
ストーリー
5.0
キャラクター
4.0
声優
4.0
音楽
4.0

目次

ハマる!ミステリー

このアニメは、テンポが良く、設定も難しくないため、理解しやすいのが特徴のため、

1話を見た段階で「おもしろい!」と言い切れる作品でした。

最初は、ただ目的のために敵を減らそうと戦っていくストーリーでしたが、

話が進んでいって、視聴者側が話しの流れや設定を理解したころに、

キャラクターや夢に疑問を抱くようになり、印象深くなると言う、続きが待ち遠しいアニメであったのではないでしょうか。

1話から登場する主人公のストーカーである由乃は、最後になればなるほど謎の言動が増えて、

なにか鍵を握っているのか?と思わせる重要人物でした。

また、後半になって登場する秋瀬くんは、存在自体が謎に包まれていますが、

後半に出てきたことでバランスが良く、視聴者も付いていけなくなることなく見ることが出来ました。

この謎も最終回には全て解決して、原作通りすっきりした終わり方であるのも人気の理由であると言えます。

叶えたい夢がある

キャラクターたちがサバイバルゲームに参加したのは、単純に神になりたいからではなく、

その先にある、夢を叶えたいというところにあります。

12のプレイヤーがみんな、人を殺してでも叶えたい夢があります。

たとえここで叶えたい夢が無くとも、他のプレイヤーに神になりたいものがいれば、

命を狙われるのは確かなので、何もしないというわけにもいきません。

神になりたくなくとも、最低限自分を守る力は必要になってくるということです。

また、プレイヤーごとに日記の内容が違うため、見える未来も変わってくるということも覚えているでしょうか。

たとえば主人公の場合は、傍観者としての日記であったため、自分のことは見えないのが弱点ですが、

由乃は、主人公の言動しか日記にしていないので、主人公の弱点を補うことが出来ています。

命をかけたサバイバルゲームであるものの、力勝負などはほとんどなく、

心理戦がほとんどになってくるのも、このアニメの面白いトコロです。

キャラクターによっては、平和系の願いを叶えようとしていたものもいたため、

その願いを、他の人の命を奪ってまで叶えようとする姿は矛盾であるなと感じました。

ローマ神話との関わり

このアニメは神を目指すものの、舞台が日本であるため、ローマ神話とはまったく関わりがなさそうですが、

妖精帝国の1クール目のオープニングがそれを物語っています。

まず、ゼウスの次の神候補として選ばれた12人ですが、この12人というのにも深い意味があります。

歌詞の始まりに、ローマ語が使われていることで、誰もが意味が気になったことでしょう。

なのでこれは有名な話でありますが、12人の神の名前が入っているのです。

そしてここで疑問に思うのが、神の12人に対して、ローマ語の単語が14つあることなんですね。

名の長い神がいると考えるのが一般的だと思いますが、この場合は違って、

一番はじめに来る「コンセンテス ディー」は、12人の神の団体を示したものなのです。

そしてこの団体は「調和せし神々」と言う意味を持っていることから、

最終的にどのキャラクターも幸せになるこのアニメではまさにぴったりと言えます。

しかも、神の名前や司るものが、キャラクターに由来しているんですね。

分かりやすい例でいえば主人公のユキテルはユーピテルから来てると言えますし、

ヒロインのユノは、ユーノーから来ていると言われても納得がいきます。

他にもみねねはミネルヴァに似ているところもあったり、

かまどはかまどを司る女神、ウェスタであるとも言えるでしょう。

また面白いことに、ユピテルはこの12人の中でも最高位の神であり、

ユーノーは、その姉であり妻であったと伝えられています。

そしてユキテルが神になるまでの神、ゼウスですが、

ゼウスだけ、ローマ神話ではなく、有名なギリシャ神話の人物であるのも鍵になってきます。

それは、ローマ神話がギリシャ神話をベースに作られたところから始まります。

そしてゼウスもギリシャ神話の中で「オリュンポス十二神」という12人のなかの1人であるのですが、

この12人は、司るものが同じで、ギリシャ神話とローマ神話で対になる神が存在するのです。

ゼウスはオリュンポス十二神の中では最高位の神であったと言われています。

みなさんもここまで言ったらお分かりでしょうか。

ギリシャ神話でのゼウスは、ローマ神話ではユピテルになるんですね。

つまり言ってしまえば、サバイバルゲーム後のゼウスの後任は、神話を理解している人たちにとって

雪輝になることなど、考えずとも分かることになるのです。

なのでこのアニメは一言で「ギリシャ神話かローマ神話への移り変わりを表現したアニメ」と言ってよいと思います。

ただ、神話だとはっきり言ってしまえば、現実味のないファンタジー感が増すため、

神話を元に、現実感のある話しであることから、馴染み、共感しやすい面白いアニメになったのだと思います。

1度見たことある人も、神話の事を知って、

12人のプレイヤーが何を司る神がモチーフになっているのかを考えながら見ると、

また違う面白さがあって良いのかもしれません。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

何でも願いをかなえることが出来る神になる、その為のバトルロワイアル

よくあるバトルロワイアルものではあるが、飽きさせない魅力ある作品時代背景なのか、なんなのか、たった一人になるまで殺し合え、と言う形のバトルロワイアルものは数多くあるが、この作品は最後まで飽きさせない魅力があった作品。それを担うのは主人公や、ヒロインと言ったバトルロワイアルを参加しているキャラクターが非常に魅力的であった証拠かと私は考える。特に主人公に関しては、主体性もなくただ自堕落に生きている中、突然そういったバトルロワイアルに巻き込まれると言う、王道と言えば王道の物語だが、半面それを支えるヒロインはかなりのストーカー的なサイコパスと言う今までにはあまり類を見なかったのが、観ている人を飽きさせることは無い第一の魅力ではないだろうか。また勝利したら何が手に入るのか、と言うのも、各人それぞれに必要とし求めているものは違うのにも関わらず、たった一つ、生き残って神にさえなれば、と言う点のみを皆...この感想を読む

4.54.5
  • ビタミン君ビタミン君
  • 32view
  • 2024文字
PICKUP

関連するタグ

未来日記が好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ