四神天地書には入れないけど、読む度に作品には入り込める。 - ふしぎ遊戯の感想

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ふしぎ遊戯

4.754.75
画力
4.75
ストーリー
4.75
キャラクター
4.75
設定
4.75
演出
4.63
感想数
4
読んだ人
8

四神天地書には入れないけど、読む度に作品には入り込める。

4.04.0
画力
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.0
設定
4.0
演出
3.5

目次

『少女漫画は学園モノだけじゃない!』

この作品を初めて読んだのは小学6年生の時でもう20年くらい前になります。

そう言ってしまうと、私の歳がバレてしまいますが

そんなことはさて置き…

友達が貸してくれたのですが、

当時は私の中で、少女漫画の中にファンタジーとか戦いとか有り得ないと思っていまして…

普通に学園モノが好きだったんですね~。

でも借りてしまったからには読まなければと

正直、最初は無理やり本を開きましたよ。

そんなんですから、ストーリーが全く頭に入って来ず(汗)

ある時、本当に暇で…じっくり読んでみようと思ったんですよ。

それまで読まなかった自分をぶっ飛ばしたいぐらい

作品にハマりました!

今でも読み返すと作品の中に引き込ます。

やっぱり友情より男よね

美朱と唯が四神天地書に吸い込まれ、異世界に行きますが

2人とも意外と冷静。

私ならその現実をどう受け止めるんだろうと考えますが

今だに答えは見つかっていません(笑)

美朱、唯、お互いを探しに行くために

1人で四神天地書の中に入りますが

その勇気もすごいです。

そんなに大事に思い合っていた友達なのに

鬼宿なんて男1人で変わるんですから

男が絡むと怖いったらありゃしない…

恋愛より友情を取るなんて、やっぱり綺麗事かしらね。

ぶっちゃけ、犯罪レベル。でも同情する

美朱に鬼宿を取られた唯が

色々と仕掛けてくるけど

これ、犯罪レベルじゃない?って思います…

子供の時に読んだ時は

唯の行動に苛々していたのですが、今は唯に同情しますよ。

確かにやることは犯罪レベルで

もういい加減にしたら?と思いますが

唯の1番の怒りは鬼宿を取られたことなんじゃないんだもん。

美朱が唯を助ける為じゃなく

鬼宿に会うために戻ってきたなんてことを聞いたら

そりゃ、ショックですよ…ね。

しかも、カーテン越しに。

なるなら…朱雀の巫女か青龍の巫女か』

私だったら、朱雀の巫女です。

というか、ほとんどの人がそうでしょうね。

朱雀七星士が割とイケメン揃いっていうのもありますが

仲間や、美朱を想う気持ちがアツイです。

でもこれが、ちょっとしたタイミングで

美朱が青龍の巫女、唯が朱雀の巫女になっていたら

どうだったんだろう…なんて考えたことありません?

星宿は異世界から来た女の子との結婚を考えていたから

唯でも好きになっていたのかしら?

男として美朱が好きだった柳宿は

美朱の性格を好きになったのだから

唯だったら好きになってなかったかな?

角宿は唯だから好きになった感じだから

美朱だったら好きにはなってないだろうな。

考えるとキリがないのですが

結構楽しいので勝手に妄想しています(笑)

『たまに出るおふざけが面白い』

美朱の食べっぷりは設定ですが

結構シリアスなシーンでも食べ物を口に詰め込んでいるところや

美朱が溺れて星宿が能力を使って助けたシーンで

柳宿が自分に置き換えて想像するところや

翼宿が「オバケちゃん」って言って

鬼宿にボコボコにされるところなど

小さいコマでもよく見ると面白いリアクションが描かれているので楽しいです。

『唯を助けることが目的だったのに、いつの間にか2人の恋愛に』

友情がメインだと思っていたのに

気付けば、美朱と鬼宿の恋愛メインになった気がします。

そしてそれを応援する朱雀七星士たち…

ラブシーンもそこそこ出てきて、またかよ~って感じもありました。

そんなんですから、柳宿が死んでしまった時

とてもショックで泣きましたし

何だか美朱と鬼宿に腹を立ててしまいました。

柳宿ファンは多かったはず!!

それぞれのキャラクター

ストーリーの他に、この作品のすごいなと思うところは

キャラクターの描き分けがしっかり出来ているところです。

よくあるのが、髪型だけで描き分けていて

出てくるキャラクターが増えていくと

もう誰が誰だか分からなくなるパターン。

でもこの作品にはそれがないんですよね。

髪型、目、体型、ほくろ…それぞれのキャラクターに特徴があり

髪型が変わっても、誰なのか分かります。

性格もぶれないので、作者様は作品の最後まで

ちゃんと考えていらっしゃったんだなと思いました。

現実逃避、でも実際にそんなの耐えられない

嫌なことがあると、昔はこの作品を読む度に

「こんなことが現実にあったらいいな」と夢に思っていました(笑)

かっこいいキャラクターに囲まれて、恋愛もして…

でも美朱と唯がしてきた怪我は

擦り傷なんてもんじゃないですよね。

時には仲間を守る為に自ら傷を負ったり

太一君からの試練で美朱が鏡の中に入ってしまった時

美朱は自ら胸を刺しました。

想像するだけで痛いですよ。

鬼宿が唯に飲まされた薬のせいで

美朱の腕の骨をヌンチャクみたいな武器で砕いてしまうシーンは

もう鳥肌が立ちます。

診宿が仲間になってからは、傷を治してもらえますが

それまでは痛いわけで…

そんな怪我を頻繁に負うのですからね。

私には耐えられないだろうな、とか

私だったらあのシーンで死んでたな、って思いますよ。

ていうか、これを言ったらおしまいですが

美朱が死ななかったことが不思議です。

ふしぎ遊戯だからですかね(^o^;)

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