これを観終わったあとフレンチトーストが食べたくなる
仕事男の主人公テッドは家のことは妻のジョアンナに押し付けジョアンナはいかにも窮屈感と孤独感を感じているにも関わらずテッドは現状に満足している、夫婦間がどこか噛み合わないところから物語ははじまります。
ジョアンナはこの生活に耐えきれなくなり家を突然出ていきます。そこから始まる父と子の二人での生活。この物語を象徴しているものはフレンチトーストです。妻が出て行ってすぐのフレンチトーストを親子で作るシーンはそれはもうめちゃくちゃでまずそうで挙句テッドはあっつあつのフライパンに触れ大声で叫び火傷を負い最悪な空気になってしまいます。
5歳の息子ビリーは母親に会えない寂しさに耐えきれない日々ですが徐々に父親との関係を築いていきます。
しかししばらくしてジョアンナがビリーに会いに行くシーンが衝撃でした。あれだけ自分の世話を一生懸命してくれた父親をそっちのけで自分を捨てていった母親に走って行ってしまうのです。これは男の宿命なのか、やはり母と子の絆というものは偉大だなと感じてしまいました。悲しくもあり納得もしてしまったシーンでした。
最後の結末はともかく再度訪れるフレンチトーストを作るシーンは感動的です。丁寧に父と子二人で美味しそうなフレンチトーストを作る。まさに二人の愛を象徴したフレンチトーストだと思いました。
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