いままでいつも、誰かの妻で、誰かの母で、誰かの娘で、自分が何者かわからなかったの
ジョアンナ
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「クレイマー・クレイマー」は1979年のアメリカ公開映画である。原作はアヴェリー・コーマンの小説。監督・脚本はロバート・ベントン。ダスティ・ホフマンとメリル・ストリープが夫婦役で出演し、1979年度のアカデミー賞で5部門を受賞した、子役のジャスティン・ヘンリーは史上最年少のアカデミー賞助演男優賞ノミネート。当時社会問題となっていた離婚、親権問題を捉えたある父親と息子の姿を描いたファミリー映画であり、国内外で高い評価を得た。ストーリーはニューヨークで毎晩深夜まで帰宅しない仕事人間の夫テッドに愛想を尽かした妻ジョアンナ。ある日自分を取り戻すために家を出る。テッドは息子ビリーの育児と仕事の両立に悩みながらも、次第に親子の距離を縮めていく。奮闘する日々が過ぎたある日、妻が養育権を争って訴訟を起こす。クレイマー対クレイマーの不毛な離婚裁判の末、テッドは生き甲斐であったビリーを妻に引き渡すことになる。最後の朝に二人で食べるフレンチトーストの場面、そして迎えにきた妻の出した答えは…。
仕事男の主人公テッドは家のことは妻のジョアンナに押し付けジョアンナはいかにも窮屈感と孤独感を感じているにも関わらずテッドは現状に満足している、夫婦間がどこか噛み合わないところから物語ははじまります。ジョアンナはこの生活に耐えきれなくなり家を突然出ていきます。そこから始まる父と子の二人での生活。この物語を象徴しているものはフレンチトーストです。妻が出て行ってすぐのフレンチトーストを親子で作るシーンはそれはもうめちゃくちゃでまずそうで挙句テッドはあっつあつのフライパンに触れ大声で叫び火傷を負い最悪な空気になってしまいます。5歳の息子ビリーは母親に会えない寂しさに耐えきれない日々ですが徐々に父親との関係を築いていきます。しかししばらくしてジョアンナがビリーに会いに行くシーンが衝撃でした。あれだけ自分の世話を一生懸命してくれた父親をそっちのけで自分を捨てていった母親に走って行ってしまうのです。こ...この感想を読む
よみがな:じょあんな
ジョアンナ
家出したジョアンナが夫テッドに初めて素直に胸の内を明かす