女優・松嶋菜々子の魅力を堪能する作品
松嶋菜々子ファンにはたまらない名作
正直、このドラマを見て松嶋菜々子さんのファンになりました、ワタシ。
ドラマ自体もものすごく面白くて
当時夢中で見てたし、その後も何度も見たし、
今回数年ぶりに久々に見返しましたが・・・
やっぱりイイ!!!
なんといっても・・・
マツシマナナコ、可愛い~~~~~!!!!!
彼女のためにあるような作品、といってもいいのでは。
というか、彼女演じる「桜子」というキャラクターが
すごく魅力的なんだよね。
極貧な家で育ったゆえに 貧乏が死ぬほど嫌いで
「女性を幸せにしてくれるのはお金だけ」
という 歪んだ信条から、
若さと美貌をとことん生かし、
大金持ちの男性との玉の輿を夢見て
日夜合コンに励む「合コンの女王」。
まあ、普段の言動は、ハッキリ言って、サイテーだし、
演じ方によっては結構クドく感じてもおかしくないような
キャラクター設定、なんだけど、
彼女が演じる「桜子」は
なんだろね、そういうサイテーな言動でも
イヤミがない、というか、
憎めない、というか、
不快感を感じないんだよね。
というのは多分、
その「信条」も、一般的には歪んでる、かもしれないけど
彼女の中では一本芯が通ってて、ある意味潔い。
彼女いわく、
「顔や性格は生まれつきで本人の努力ではどうしようもないけど
お金は本人の努力次第でどうとでもなるでしょ。
顔や性格を重視するのは許されて、
お金を重視するのはなぜいけないの?」
と、キッパリ。
そしてそのことを他人に強要してるわけじゃなくて、
あくまでも「桜子」は、
「他人がどう思おうと、私はそれを大事にしたいだけ」
と、自分にとって大切だと思う信条に誠実に従っているだけなのだ。
そこがね、見ていても、イヤミがない。
そこまで突きぬけてたら、むしろアッパレ!!
で、「桜子」の友人たちも、そのアッパレなところを認めていて、
各自採用したい部分は採用するし、
賛同できないことはハッキリと賛同できない、と主張してて、
なーんか、心地良いんだよね。
そして、「自分の信条」ってことに一本気なので、
自分に言い訳して逃げてばかりの「欧介」に
胸ぐら掴んで
「今度こそ逃げんなよ!!」
と一喝するカッコよさ。
そしてそして、
根は無邪気でおてんばで
少女のような天真爛漫さ。
とてもまっすぐで素直。
そこに加えて菜々子さんが醸し出す
上品さとポップさが融け合って、
圧倒的に魅力的な小悪魔「桜子」に、
見ているこちらまでメロメロなのでした。
ギャップ萌えな可愛いさ
桜子の何が可愛いって、
ギャップですよ、
ギャップ萌え。
いつもは見栄っ張りで
声色もお上品な口調で
お嬢様っぽい物腰を装ってるんだけど、
その、お嬢様っぽい口調やしぐさの合間に、
ふっ、と、
その天真爛漫な素の部分が垣間見える時があって、
そこが死ぬほど・・・・
カワイイ!!!
というわけで、
たまこ的にそのギャップにキュン死してしまったシーンを
リストアップしてみました!
【その1】
欧介が実は貧乏だとまだ知らない時に
デートの待ち合わせで彼がバスで来るのを見たとき
独り言でつぶやくシーン。
「なぜ・・・バスぅ?」
小首かしげながらの
「バスぅ?」のちっちゃい「う」の
あひる口に、
ズキュ~ン♡
【その2】
欧介とデートの時、柵を超えて公園に入ろうと誘うシーン。
「早くおいでよ~♪♡」
それまでのお上品な声色からの
無邪気な少女のような声に、
ずびし!!!
【その3】
欧介とのデートで二人とも池に落ちてずぶ濡れなんだけど
家の前でお互い事情があって
なかなか別れられなくて、欧介に早く帰るように声かけるシーン。
「風邪ひきますよ。ほんとにひいちゃうよ?」
この、お嬢様口調の「風邪ひきますよ。」からの、
「ほんとにひいちゃうよ?」
の、素になって砕けた不意打ちに、
萌えーーーーーーー!!!!!!
【その4】
化粧水パックを顔に貼りつけながら、
欧介からもらったカメレオンのおもちゃについて
「これ何ですか?」と後輩に尋ねられた時に答えるシーン。
「こり?こりはね~~~・・・」
と、パックしてるから口半開きで
子供みたいに話す説明不能の可愛さに、
アウトーーーーー!!!!
まだまだあげたらキリがないくらい、
もうーーー、いちいちかわいい。
細かな演出がニクイ。
これは男じゃなくたって
キュン死するでしょ、と
女の私は思ってしまったよね。
あとコレ。
「可愛い」というより、
私が個人的に、
「女優・松嶋菜々子」
という存在に直感的にスイッチが入ったシーンがあるので
それを是非言いたい。
故郷から上京してきた父親がバスで帰るところに
見送りに来たシーン。
自分の婚約を成功させるために
無茶なお願いを父親に強いてしまった桜子。
娘を思う父はそれもこなし、
別れ際に泣きながらはなむけの言葉を桜子に送る。
涙をいっぱいに浮かべながら
父の言葉を受け取って、一言。
「とうちゃん、ごめん。
嘘つかして、ごめん。」
当時リアルタイムで見てた時に、
このセリフ聞いた瞬間、なぜかビビビ!
とキタんだよね。
「ああ、この人、【女優】だ。」
って、思ったの。
このシーンで、このドラマは
グッと締まったんじゃないかなー。
父親役の小野武彦さんも、さすが名演技でしたね。
役者陣の自然な演技が好感
コミック調のなラブコメなドラマって、
セリフの言い回しとかが大げさだったり
演技も誇張表現するじゃない。
フツーそんな言い方しないよ、とか
フツーそんな行動取らんだろ、とか。
もちろんこの作品もそうなんだけど、
それがすごく自然なんだな。
役者の皆さん、セリフが浮いてない、つーか。
たまに、
大げさなセリフが妙に浮いちゃって、
見ていてツラくなったりしんどくなったりするドラマも
ないことはないけど、
この作品、かなりセリフの言い回しとか
極端なキャラクターの逸脱した行動とか
結構個性強い方だと思うんだけど
役者さんたちとキャラクターがすごく一体化してて
違和感なく見れる、という印象。
菜々子さん、ウマいよね~。
筧利夫さん、あんなぶっ飛んだキャラ、
フツーはまずいないけど
かなり・・・いい味出してるよね~。
身体能力、あんな活かし方するなんて、、、ヤバイよね~(笑)
あ、あと、
東幹久さん演じる「東十条 司」クン。
あんた、ええ人や(涙)
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)