なかなかいい作品
堤幸彦監督作品はやはり安心できると思う。配役のセンスは抜群だろう。主演の中谷美紀や渡部篤郎のチョイスはパーフェクト!二人とも長時間眺めていて「つらくない」のだ。ここに下手に主演にアイドルなんて起用されたらストーリーや脚本が良いのに演技力で大きなマイナスがつくだろう。本当に昨今の中途半端なアイドル起用作品に比べたら雲泥の差である。さて、この作品の一番の魅力を考えるとケイゾクサーガと呼ばれる様なケイゾクしてみたくなる脚本にあるだろう。主人公のキャラクターがガサツかつ天才なまるで女性とは思え無い様なキャラクターで、ここに愛着を沸いてしまう所以がある。想像しやすいのだ。多くの女性主人公のイメージは綺麗かつ華やかという物が多いのだが、この作品の主人公はその真逆を行っている。地味でガサツ。しかし、それがむしろ魅力として輝いているのだ。図書館司書のイメージという事らしいが、その地味さと捜査を紐解く姿のギャップは視聴者にとって非常にキレの良い解決をもたらせてくれるのだ。昨今の華やかな女性主人公のキャラクターに少々飽き飽きしている人にとっては大きな事件に対峙する地味な女性の解き明かす華をしっかりと味わえる良い作品だろう。
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