ここまで原作を無視したアニメは難しい
当時静かな人気を誇っていた青沼貴子の「ペルシャが好き!」がアニメに……しかしその内容はかなり酷いものだった。ご誤解のないように言っておくが、(当時の)アニメのクオリティーとしては決して低くなかったし、声優陣も申し分なかったし。
もし、原作を知らなかったらそれなりに楽しめたかもしれない。何が酷いのか?と言うと、キャラクターデザイン以外、原作とはまるで違う設定とストーリーになってしまったからだ。キャラクターデザイン以外と書いてしまったが、漫画がアニメになる訳だから多少の違いは仕方無いと思っている。しかし主人公の顔立ちすら原作の面影がなく、辛うじてそれと解るのは主人公のくせっ毛の青い長髪ぐらいだ。
しかタイトル「魔法の妖精」……いくら魔法少女ものが人気だからって、ジャングルの野生児を無理矢理魔法少女に仕立て上げるとは。
それなら原作など無しで、オリジナルのものを作れば良かったろうに。原作者の青沼先生もよくこんな話を了承したものだ。
まあ、魔法少女ものなら、当然グッズや玩具の売り上げも期待出来る訳だから、気持ちも解らない事はない。
しかし、原作「ペルシャが好き!」のいい感じのユルさやペルシャの個性は何も無い。色々な都合で原作と違うアニメは多々あるが、ここまで原作を無視した作品は後にも先にも見たことが無い。
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