ホラー映画の傑作【エクソシスト】
ホラー映画の傑作といえばこの作品が一番だと思います。公開当時【サブリミナル効果】がアメリカで流行していて、この映画にもいくつかのシーンに使用されていたのは有名ですね。ポスターの写真はマグリットの絵画からインスパイアされたと言われていますが、これもまた芸術性を高めていて素晴らしいと感じました。この映画は「母親と子の愛」を表現したかったのではないかと、淀川長治さんがむかし日曜洋画劇場でコメントされていたのを思い出しました。私もなるほどと思いました。リーガンとカラス神父の二人それぞれの母親との関係が描かれていましたが、それがこの映画の重要なところなのでしょうね。この映画が公開された1970年代アメリカでは離婚率が上昇し、子供たちにも少なからずいろいろな問題があったと聞きました。悪魔祓いなどの恐ろしいシーンもありましたが、最後にはリーガンは以前の子供らしい表情に戻り、穏やかな結末をむかえほっとさせられました。ちょっとびっくりさせられたのはリーガンが地下室でアメリカ版「こっくりさん」をやっていたところです。アメリカにもあったのかとこのとき知りました。シリーズで何作もありますが、やはりこの1作目は内容が深いと感じさせられます。
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