エクソシストの感想一覧
映画「エクソシスト」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
現代において失われてしまった悔恨と贖罪の念を描く、映画史に残る傑作「エクソシスト」
この映画「エクソシスト」の製作、原作、脚色は、ウィリアム・ピーター・ブラッティで、彼は、それまでにも「暗闇でドッキリ」とか「地上最大の脱出作戦」等、数多くのコメディ映画の脚本を書いていますが、コメディと違ってこの「エクソシスト」が、果たして成功するのかどうか、全くわからなかったと彼は語っています。彼の両親は、シリアとレバノンの生まれで、映画の冒頭に出てくる中東の廃墟の場面は、彼の出生とアメリカ情報局勤務当時の、その地での記憶と深く関わりがあると言われていますが、映画の本筋からは少しそれた感じを受けました。それより、むしろ、この映画の実質的な、本当の意味での主役ともいえる、ギリシャ移民の子であるカラス神父(ジェーソン・ミラー)の、アメリカ社会から疎外されたような孤独な姿の中に、ウィリアム・ピーター・ブラッティの生い立ち、人間像、系譜といったものが生かされているような気がします。この映画が、...この感想を読む
ホラー映画の傑作【エクソシスト】
ホラー映画の傑作といえばこの作品が一番だと思います。公開当時【サブリミナル効果】がアメリカで流行していて、この映画にもいくつかのシーンに使用されていたのは有名ですね。ポスターの写真はマグリットの絵画からインスパイアされたと言われていますが、これもまた芸術性を高めていて素晴らしいと感じました。この映画は「母親と子の愛」を表現したかったのではないかと、淀川長治さんがむかし日曜洋画劇場でコメントされていたのを思い出しました。私もなるほどと思いました。リーガンとカラス神父の二人それぞれの母親との関係が描かれていましたが、それがこの映画の重要なところなのでしょうね。この映画が公開された1970年代アメリカでは離婚率が上昇し、子供たちにも少なからずいろいろな問題があったと聞きました。悪魔祓いなどの恐ろしいシーンもありましたが、最後にはリーガンは以前の子供らしい表情に戻り、穏やかな結末をむかえほっとさせ...この感想を読む
ホラー映画超大作!
あのホラー映画の大作です。この映画のようにホラー映画とは人間の観念が入り込んで世界観を出していくものです。よってこの映画は素晴らしくよく出来ています。この映画内容は,少女が悪魔に身体を乗っ取られます、これを救うべく両親が悪魔祓いを出来る人物を探し始めます。やっと両親が見つけ出しますが、なかなかどの人物もうまく片付けられず、最終的に伝説の神父を探し当てます。この神父がここで争うようにこの悪魔と退治します。かなり強い悪魔なので苦戦しますが、悪魔祓い成功します。この用な感じなので終始エグい画像が続きますが、名作です。見ていない人にはオススメ出来るホラー映画です。
オカルト・シュッキング映画の代表作、「エクソシスト」
オカルト・シュッキング映画の代表作、「エクソシスト」可愛いくて可憐な少女が悪魔に摂り付かれ、本物の悪魔の形相になっていしまい、観客のドキモを抜く。 この悪魔にとり憑かれた少女・リーガン役を演じたのがリンダ・ブレアで、新人少女ながらこの映画で助演女優賞を受賞している。数年後、月曜ロードショーか何かで、リンダ・ブレアが主演する映画と云うことで、拝見したが、セクシー女優に変身していたのには驚いた記憶がある。「少女が悪霊に取り憑かれたと知った神父が、悪魔払いの儀式を決意し、そして二人の神父と共に少女リーガンから悪霊を追い払うための壮絶な戦いに挑むことになる。少女の声は如何にも悪魔が発する邪悪な響きを帯び、形相も怪奇なものに変身、荒々しい言動は日を追って激しくなり、ついに悪魔はリーガンに十字架で自慰行為までさせる。」この映画の余りに生々しい映像に、当初アメリカでは17歳未満は保護者同伴、イギリスで...この感想を読む
映像的な恐怖が凄い
世界的に知られたホラーの金字塔ですが、今から見てもその完成度は劣るものではありません。少女が悪魔にとりつかれて、それを神父の二人が命をかけて悪魔祓いに至る、というのが主な筋書きですが、脚本的なものより映像的な恐ろしさがすごいです。当時はCGなどの技術も未発達で、やれることには限界があったと思うのですが、生半可なホラーではなく、身の毛もよだつような場面も多いです。実際に悪魔にとりつかれたシーンだけでなく、診察シーンなどそれ以外でも少女が主人公なせいか、痛々しくちょっと嫌悪感を抱いてしまうぐらいの映像表現がなされています。元からホラーが嫌な人は、迫力が半端ではないので見ないほうがよいかもしれません。