最初は酷いと思ったけど、結果オーライでした。
最初、この作品を読んだ時は、主人公の日比野つばきが可哀想で、イジメ漫画かと読むのをやめようか迷った。
当時、陰湿なイジメが問題視されていたので、とても少女漫画でありながら恋愛モノのはずなのに、「昭和女」と言われまくり、髪の毛を切られそうになるというのを見ていると、抗議のハガキを送りたくなるぐらいだったが、椿京汰がいざとなると助けるという動きになってから(ファーストキスを奪うという暴挙を京汰はしているが)、つばきの京汰を見る目も変わり、恋が始まって行くようになって、ホッとした。
ようやくマトモに読めると思ったら、性的描写で、「これはやり過ぎかも」と感じた面もあるが、今時の子供には、これぐらいは当たり前の世界なのかと、40代の私には、びっくりするところではあった。
しかし、つばきの本当にやりたかった事が見つかり、成績ばかりを追求する母親の考えに、自分の本来のやりたいことをはっきりと伝えて認めてもらえるようになったのは、京汰と交際して、恋愛の難しさや突然の京汰の事故で一時距離を置いた事で、自分らしく生きることを見出せたのではないかと感じた。
また、京汰も複雑な家庭環境で、心を閉ざしていたが、どこかズレてるつばきと付き合う事で、人を信じる事を学んで、人を愛する事の大切さを学べて幸せになれたと思う。
恋愛モノで、最初は酷いと思ったけど、後半あたりからシリアスになって、最終的に永遠に結ばれた事は、結果としては良かったと思った。
映画化もされたが、やっぱり原作の漫画で楽しむのがいい作品である。- あなたも感想を書いてみませんか?
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